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暮らしやすが豊かな文化       6月26日

 さてこの地に住んで40数年、ここは実に住みいいところだというのがボクの結論。房州者(房州船)かよ肋(肋骨)が足らぬ、肋どころか気(木)が足らぬ、などとはやし立てて、房州生まれはどこか一本足りないなどと、あまり誉めた言い方はされてこなかったが、実はこれ、そんなにあくせくしなくてもゆったりとした暮らしが出来るということを物語っている。
 近来、子育てからも解放され、夫婦二人で第二の暮らしを求めて田舎暮らしを始めている方々が大勢いる。今後、新しい人口勢力になるやも知れない。
暮らしやすが豊かな文化       6月26日_d0013739_194519100.jpg 東京が近いだけに、というよりも地元に職がないばかりに、若者は皆都会に出ていって、ご当地は年寄りばかりが目立つ。
 それでも毎年の各地の祭礼はそれなりに賑わうところを見ると、そうは心配しないでいいのかも知れない。とはいえ一時よりは過疎の傾向にあるのは否定できず、それを何とか補っているのが新しい移住者達だ。
 そんな方々とここ数年いろいろとお付き合いするようになった。その彼らが皆さん御同様に言う。いや館山はいい。随分あちこち探したがここが一番いい。どこよりもいいとまるで手放し。
 そうなると生来の天の邪鬼なボクは、どこがそんなにいいのか、と欠点ばかりを並べ立て逆襲する。でも心の中ではいいところだよ、と頷いている。
暮らしやすが豊かな文化       6月26日_d0013739_19454342.jpg ただ当地は都会とではない。傍目にも芸術や文化の香りが満ちているとは言い難い。市内でそういう雰囲気があるところと考えても、唯一、このほんの一部分の景色位しか思い浮かばない。
 昨日の裸のご婦人の立つ、その先の眺めだ。これを彫刻の道と云う。城山の麓、市立博物館の正面に続く城山公園のほんの一角。
 廻りはどこも田舎の景色。でも田舎大好き人間にはそれがいい。文化とは都会だけのものではない。田舎には都会にない暮らしがあり、それを気遣い育ててゆくことこそ、文化の醸成にもつながるのではないか。南欧風の建物に椰子の木なんてまがい物はどんなものであろうか。 

by natsuman | 2008-06-26 19:53 | 自然環境 | Trackback | Comments(0)  

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