5月16日(月) 高原の住まい
我が家は城山の南西側、つまり家の北東側は山である。したがって北東が吹いても風陰だから家にいる限りは別段寒さを感じない。で北東の風が吹いて寒いことに気が付かないとも多い。いざ出かけて、城山のブランケットから外れると、オーッ寒う!となる。
しかも我が家は高台である。ただただ眺めがいいと云うだけで住まっているが、公道に出るには誠に不便な地。市道に出るには距離約120m、標高差12m位あろうかという山坂道を下っていかねばならない。今のところ何に付けて車生活だからいいようなものの、本当に老いて免許証も取り上げられ、歩くこともままならずとなったら、世間と隔絶した生活を送るしかない。仮に電動セニアカーを買ったとしても、あの坂道が登れるか?というほどの山道である。とはいえ、お陰で誠に静か、鳥や獣とも随分とお近づきになって、自然志向派には誠に快適ではあるが。
しかしこの僅かではあるが住まいと世間(我が家では市街地のことを云う)との標高差が、随分と温度差を生じていて、いざ出かけてみると、あれれ今日は暖かいんだなどと面食らうことがある。そう、どちらかというと世間に比べて我が家は、時に寒く、時に涼しいのである。だから出かけた先でシャツ一枚分暖かく、時には暑くてうんざりすることも度々ある。
しかし全般的には冬は暖かく夏は涼しいとというのが取り得である。冬の日照が遅いのは欠点の最たるものだが、それでも午後の日が向山に沈むまで目一杯当たるから、夜に向かってたっぷり暖まり、夏の朝日は遅れがちで、またいつもさわやかな風に包まれていて涼しく、熱帯夜などというのは一夏に2回あるかどうかである。で長らくエアコンというものに縁がなかった。誠に結構な住まいではある。
もっともこのところ2、3日の天候はこの時期珍しいくらいの天候だから、震え上がったのは単に不用意だっただけの話。風邪を引かなくて良かった。朝食後は昨日上げた船の整備作業。貝や苔の付いた船底をごしごしたわしでこすって洗い流す。船の下から上を見てこするのは実にしんどい。疲れて午前中でやめた。海に浮いているときは誠に小さな船だが、いざ陸に揚げると大きいこと、その船底の広いこと。タヌキの何とかみたいだ。降ろすまでに、これを何回なで回さなきゃならないのか、と考えただけでどっと疲れが出る。午後は昼寝と庭掃除、芝生の雑草取りで終わる。
あそうそう、今日は珍しく富士山がうっすらと見えてた。写真を見たい方はリンク先の5月16日へどうぞ。
by natsuman | 2005-05-16 22:05 | 自然環境 | Trackback | Comments(1)