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山家暮らし      5月21日

 明日は少し冷えるという天気予報だったが今朝の寒さは一体何だ。室の温度計は17度くらい。バルコニーの柱に下げた寒暖計を見ると何と14度。ボクは寒い寒いの連発だ。
 大体気温が20度を切ったら暖房の出番なのだが、家内は半袖でケロッとしている。おまけに「そんなに寒い寒いと私に向かって云わないで」ときた。女の温度感覚は分からない。
 それでも天気がいいから気温はぐんぐん上昇して日中はすっかり初夏の気候。高気圧に覆われているせいで空気はカラッとしていて気持ちがいい。洗濯日和である。
 庭の向こうから終日トントンと景気のいい音が聞こえてきた。建前だろうか。我が家のその時は、野地板を張り終えた途端にバラバラと大粒の雹が降ってきて、屋根がぶち抜けるのかと心配したものだ。その時の賑やかな光景を一生忘れまい。
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 それももう30年。さすがに家もあちこち傷んだ。ましてや金のない時代に最低限の予算で建てた家。少しでも安くと、「いい材料なんぞ使わなくていい」と云って大工さんのやる気を失わせた曰く付きの家。それにしてはしっかり出来たと思っていたのだが、近頃また雨漏りの跡を発見。「だから早いとこどこか別なとこへ引っ越そうと云ったじゃないか」と、今さら愚痴ってももうどうにもならない。終の棲家である。
 但し、ここもいいところがある。高台だから向こう山を借景できる一種高原の雰囲気がある。下の道路から標高差にして10数m高い。また東南に山が迫り樹木が生い茂っていて朝日の差すのが遅い。で夏の朝の気温上昇は遅れがち。巷に降りていって街中が暑いのに驚くことがある。その差シャツ一枚位ある。一方、午後の日照は最後まで当たる。おかげで夏は涼しく冬は暖かい。
 結局、「わが庵は 都のたつみ鹿ぞすむ 世を宇治山と ひとはいうなり」 (喜撰法師)、ですな。

by natsuman | 2007-05-21 17:11 | Trackback | Comments(2)  

Commented by マリン at 2007-05-21 21:15 x
海が見えるんですねえ!
Commented by natsuman at 2007-05-25 22:03 x
いえいえ、我が苫屋はこの写真の城山の右端、ヤブ深いー所でして、確かに海は見えるのですが、部分と云うべきでしょうね。でも富士が2階から見えます。但し今では電柱が不細工に視界を遮っています。

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