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田舎住まいの苦労

田舎住まいの苦労_d0013739_09581475.jpg この田舎の、そのまた在の、さらに人跡希な地とは少々オーバーだが、でも郵便屋と新聞屋意外は外部の人間は滅多に入ってこないから、そう大げさでもない。
 高台で富士山も見える。しかしこの細い道のその奥に人が住んでるとは思いにくい。そんな場所が我が終の棲家である。静かで街中の喧噪というものがない。人通りがないから妙な連中が入り込む心配もない。景色は悪くないし、夏は涼しく冬暖かい。とにかく自然が一杯という良い点もある。
 しかしそこへ至る途中は問題が多い。奥の急坂道もその一つ。通りから一見して細くうねった道。大概の方はこれで尻込みしてしまう。タクシーなんか運転手は文句たらたらだ。救急車も駄目。下からストレッチャーを抱えて上がってくる。
 それもこれも道路は真っ直ぐとのイメージとはほど遠いこのS字型の細い道筋のせい。何せ農地を切り取った道路である。あぜ道がまま残ってしまった。細まった所は僅か2.2mしかない。そこでちょいちょい脱輪事故が起きる。特に降りてくるときに。ボクも1度ある。四駆なので自分で上がったから特段問題はないが。
 だが中には二度も三度も落とす人がいる。しかも皆さん前輪駆動。落ちたらもうどうにもならない。JAFの出番だ。ボクが助けたことも三度ある。
 そこで何とか車が落ちないよう蓋ができないかと要望が随分昔から出ていた。ボク自身は注意すれば良いだけのことで必ずしも必要性はないが、ご近所には二度三度落とす方もあったから問題だった。外部の車にいたっては一体何台落ちたか知らない。
 最近はデイサービスの車も通るようになり、先々を心配した御仁が自分の番になったら困ると急に動き始めた。市に相談したところ自分たちで工事するなら資材を提供するという。資材とはつまり蓋だ。それならと都合39枚のコンクリート蓋をもらった。しかし70代後半の老人三人では作業は到底無理とみたか、親切にも市が工事しましょうと云いだした。何せ蓋一枚50kg位はある。自分たちでと返事はしたものの、こんな重いものがはたして持ち上がるかと何方も不安だったのだ。市も見るに見かねての申し出だ。約半日で工事は手際よく終わった。これで通行の車も少しは安心するだろう。
 以上、ことは簡単に済んだように記した。が実際は一悶着あった。人は様々である。同じ町内に住むのにお互い様だということが分からない頑固なご老人は困ったものである。
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by natsuman | 2018-09-13 10:07 | Trackback | Comments(0)  

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