そろそろ免許証を返納しようかと云えば、それはまず車の免許だろう。70代最後の年齢ではそんなことがいつも頭の隅にある。でも運転できなくては、それどころか車がなくては今の生活がどうにもならない。時が来ればそうなるはずだが何とも悩ましい。
ボクがヨットに熱中していた頃はまだ職業用しか海技資格がなかった。それどころか免許も船検もなかった。堀江健一が太平洋横断した頃の話。彼は海技資格なし、無免許で、船舶検査もない小艇で、はるかアメリカを目指して密出国した。毎週末に通った横浜のさるポンドの旁らでその艇が建造されていたのを今も覚えている。
それから60数年。愛艇はもう大分昔に手放した。以来、めったに海へ出ることもない。それなのにである。まだ執着がある。小さな海技免状だけが昔日の海とのかかわりだ。これを放しては昔の夢が消えそう。でつい無駄な手数料を払って・・・・・・。
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