経木に竹の皮

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今ではもう殆ど見かけなくなったが経木というものをご存じだろうか。
木を薄く削いだ、というよりは木を鉋で削り剥がした薄い木の皮様のものである。
これを書いていて、実は今の人にこれをどう説明したらいいのか悩んだ。
経木としか云いようがないからだ。今の若者にはもう死語かも知れない。
昔はこれで食品の多くを包んだ。例えば納豆。
朝早く住宅街に自転車で納豆売りが来る時代があった。
その折、三角に包んだ納豆の旁らに黄色い辛子をべタっと塗りつけて渡された。
その辛子の香りが今も鼻の奥に残っている。
そればかりではない。家庭のお総菜を買うと大概この経木に包んで渡されたのだ。
佃煮だとか、煮豆だとか、コロッケも。
思えばこの経木で包装の多くを賄っていた時代の方が地球に優しかった気がする。
よりエコロジカルだったのだ。
まだ今のようにプラ製品が氾濫する前のことである。

この経木、鶯宿温泉の宿の土産売り場にあった。
何枚入りだったか覚えていないが、確か500円だったような気がする。
かって盛んに利用されていたこの便利な包装用品。
もう実用品の時代ではなくなった。
それがなんと郷愁のお土産に生まれ変わったというわけ。
でも買う人はさすがにいなかった。

似たようなものがもう一つある。竹の皮だ。
いつぞや何かの包みにこれが使われていた。
何だったかは忘れたが、馬鹿に郷愁を覚えたものだった。
思わず、この次、何かの機会に、おむすびを包むのに使おう。
そっと引き出しにしまった。
まだどこかにある。

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by natsuman | 2018-01-22 08:31 | 自然環境 | Trackback | Comments(0)  

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