明け初めし頃
ドアを開ければ雲一つない満天の星空だった。こりゃあ、双子座流星群の観測に絶好!と思いきや、何だか星の瞬きが少ない。空が明るすぎる。曙というのがどの時期を指すのか良く分からない。東方の空に赤みが差してきた頃だろうと見当を付けるが、それにしては随分と明るい。空気のせいだろうか。三日月も残っている。まだ日は顔を出していない。なのにこの明るさ。天守に日が当たっているわけではない。といって月光が差しているわけでもない。空気が冷たい。透きとおっている。伊豆半島方面はピンクと青の二色、上下に染め分けだ。まだ暗い青っぽい陰の中に薄らと富士が見える。やがて雪の射面にモルゲンロートの赤みがさしてくるだろう。この山頂にも凜とした空気が漂う。向こうはさらにだ。やがてラジオが鳴り出す。体操の時間。今朝もまた頑張った。
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by natsuman
| 2017-12-14 09:05
| 季節折々
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