安房国藩主、ここに没す
何の変哲もない山間の水田。房州ではあらかた収穫が終わったのにここはまだ。昔日、ラジウム温泉として賑わった関金温泉には美作街道が通っている。交通の要衝。関所があった。その地からすこし北側に小鴨川の流れがある。周囲は大山の裾野に続く丘陵地帯。豊かな伏流水を利用して山間には水田が広がる。そんな一角、河川敷から段丘を少しあがったところ。多分この一帯が忠義の屋敷跡だったろう。遡ること395年前。忠義は故郷を再び見ることなくここに終焉する。今そこには屋敷林であった椎の巨木と小さな祠があるのみ。目の前には稲穂がたわわに実っている。彼ら士従が十分に口に出来たか痛ましい。にほんブログ村
by natsuman
| 2017-09-09 09:08
| 歴史諸々
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