朝刊を見て妙な言い回しに気がついた。エッそれはない。あべこべじゃないか。そう思った。
熊本地震の救助活動の話し。云わんとすることころは分かる。被災者の大方は一階部分で救出されたというもの。
だが記事にはこうあった。「熊本地震で県警が救助活動にあたった人の内、80%が一階部分だった」
そんな馬鹿な。救助活動に当たる人とは救助する側の人。それでは救助する側の人の大方が一階部分で助けられたことになる。
まして県警がと断っている。なら救助活動に当たったのは警察官。その警察官が助けられたでは立場が逆だ。
どうやら救助活動にあたったとしたのが間違い。救助した人か、でなければ救助された人とすべきであった。
しかし、これが編集委員某の記名囲み記事である。今の編集委員とはそんなレベルか。新聞に載せる記事は編集部内の校閲部門が必ず文字や表現の間違いをチェックする。そこが見落としたか。それとも編集委員の記事だからとチェックが甘かったか。
年配者からすると今の新聞は言い回しが気になる。記者が若いからか。何を云おうとするのか何度も読み直さないといけない。困ったものよとはボク。新聞って案外いい加減なのねとは家内。
こんなことをぶつくさ書くのも親父から受け継いだ血のせい。ふっと主客転倒の四字熟語が頭に。がこういう時に遣うのどうか甚だ心許ない。