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海の記念日はいずこに 7/19 

 文章を一部訂正しました。
海の記念日はいずこに 7/19 _d0013739_8524085.jpg
 毎年7月20日が海の記念日だと思っていた。
 ところが今日18日が海の日だという。海の記念日ではない。ただ海の日だ。
 えーっ、どうなってんだー。

 海の記念日っていつだっけと体操仲間に聞いても誰も要領を得ない。
 国民間にすっかり海の記念日のなんたるかが消えてしまっている。

 朝刊にはそれなりの論が社説として展開されている。
 しかし、内容は明らかに海の日。豊かな海の生産を想念している。
 海の記念日ではない。論者は明治丸のことを知らないのではないか。
 その反対側紙面に山の日の記事が一面近い大きさで出ている。

 おーい、こりゃ一体何だ。何のつもりだ。
 海の記念日ですよ。その日に山の日の話か?
 山の日なんてつい最近、海の向こうを張って出てきた新参者ではないか。
 それもあれは登山の日、遊山の日の意味でしょう。
 それをこうも大々的に海の記念日の記事に隣り合わせて論ずることはないだろう。
 
 大体、海の記念日を海の日にしたことが大きな間違い。
 海の記念日と海の日ではまるで意味が違う。

 海の記念日は、明治天皇がこの日、函館から横浜まで明治丸に乗って帰京したことに因んでいる。
 天皇が船に乗るというのは極めて希有なこと。それをもって海運隆昌の意義を込めて設けられた。
 要は海運の場としての海である。船舶運航の海運、そして産業振興を想定している。

 まだ多分に国内的ではあったが海運の隆盛を経済興隆の基礎とすると時の政府は図った。
 商船員教育の必要性も興った。
 漁場の海でもなければ遊びの海でもない。

 海にはいろいろ意味がある。
 古くは運輸海運の場としての海、水産資源の場としての海、国防としての海。
 最近はレクリエーションの場としての海、そして今は新たな海底資源の場としての海。
 実にいろいろである。

 だが海の記念日は、日本国の未来を開くに必要な運輸海運の場として海を意識した。
 何かと海と山と対比的に用いられる。が決してそういう意味での海ではない。
 ところが山の日は明らかに国民リクリエーションの場としての発想。

 元は海の記念日であった。
 それをただのリクレーションの場のような海の日と名を変えてしまった。
 ことのはき違えである。

 しかも7月20日にあった歴史的な出来事を無視。
 さらに、単に休日を増やすためだけに第三月曜日にしてしまった。
 何ということか。あまりにも見識に欠くと云うべきだろう。

 明治丸のことはここに詳しい。
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 いや、こっちがいいか。
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by natsuman | 2016-07-18 11:38 | ふねの舘 | Trackback | Comments(0)  

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