碌なもんじゃない
あ!云っておきますが、房州弁は何かにつけ物言いが直截的である。関西人のように奥歯にものが挟まったような遠回しな言い方はしない。その分、ばしばしときつい言い方を相手に投げかける。慣れれば簡潔で分かりいい。
しかしそれが浜言葉になるととてつもなく乱暴に聞こえる。まして「千葉県特有のぺえぺえ言葉にヨーヨー言葉」。
東京弁でさえ眉をしかめる関西人なら何を言ってるか皆目分からず、ましてやその口調の激しさに腰を抜かすだろう。「ねえ、あの人たち、喧嘩してるの」と。
いえいえ「よーくご覧ください。お互い笑いながら楽しく会話してるじゃありませんか」と混ぜっ返す。
広辞苑によれば「碌」とは本来「陸」と書く。「陸」の水平であること。ゆがみなく正しいことを意味するが、「碌」とも書いて、ものの正しいこと。まじめなこと。きちんとしていることを表す。
それを「そうじゃあねえ」と否定する。だから、そんなことはまともには受け取れませんよと使っている。
大体がこのブログの内容自体、大方は碌でもない記事ばかり。読者は「碌なもんじゃねえ」と言下に吐き捨てて結構である。
館山湾に独立行政法人航海訓練所所属の”日本丸”が投錨中。画像と記事は関係ありません。
by natsuman | 2015-09-14 08:51 | ことば | Trackback | Comments(0)