御嶽山噴火 10/4
一瞬、ならば飛行機から見えたはずと思った。羽田から九州への空路は南アルプス、中央アルプスに続いて御嶽山が見えてくるからだ。しかし噴煙らしき兆候はなかった。
もっとも後で丁度熊本空港へ着陸した頃だと知る。それでは見えるわけもない。
御岳は一度は登ってみたかった山だ。もうそれが適うこともないが。
御岳の中腹に湧く濁河温泉には行ったことがある。数少ない白濁の高地温泉である。場所は岐阜県側。どん詰まりの温泉地でその先へ抜けられない。狭い道を行って帰ってくるしかない。地理的にも関東からは行きにくい温泉である。
それにしても驚きだ。犠牲者が多い。尾根を歩いていた登山者は直ぐ脇からの噴火で火山弾や火山礫の直撃を受けたのだろう。驚いただろう。ヤバイなんて言葉は好きでないが、正にそのヤバイという状況だったろう。
何せ御岳は3000m級の高山である。にもかかわらずロープウエイでかなりの所まで行けるし、山域に小屋も結構ある。古くから御岳講の聖地であり修行者ならぬただの巡礼者も大勢上がってくる。紅葉の時期には一般観光客も多い。
とはいえ火山である。休止しているとはいえ地下深くでは活動している。一度噴火すれば火山の恐ろしさを身を以て知ることになる。遭遇した登山者は恐怖だったろう。
登山は何にしても危険が付きまとう。まして高山である。もしかしたらという危険性の存在こそが実は登山の醍醐味でもある。本来はそういった危険の存在を知覚した上での準備と覚悟が必要なのだが。これからは火山への登山にはヘルメット携帯が必須になるだろう。
by natsuman | 2014-10-04 09:34 | 自然環境 | Trackback | Comments(0)