盆の入り 8/13
東京では旧暦の7月にあやかってそのまま新暦の7月に置き換えて行うようであるが、当地では大体新暦の8月に行う。それが本来の旧暦の7月頃に当たるからだ。ややこしい。
我が家でも毎年盆の行事を行う。私も父も惣領だから、本来は父の生まれた市原市の山奥の山寺に先祖代々の墓地があって、そこに入るのが理想だ。だがいろいろ事情があって寺との縁が切れた。
とはいえその寺に行くには当家の土地を通らなければならない。道路用地を提供しているからだ。縁が切れてるようなそうでないような妙な関係ではある。しかもそこに住む従兄弟に子がいない。ご先祖様の墓地も土地も歴史も今や風前の灯火である。
墓は墓地の最奥にある。新しい墓は総てその下へ下へと広がっている。しかも明治の竜巻で全村倒壊するまでは、屋敷は寺の門前にあった。ともあれかなり古い家系であることは間違いない。
がもうよく分からなくなりはじめている。寺の過去帳を調べればいいのだが、縁が薄くなった今ではそれを寺に求めるわけにもいかない。そういう点、親父には申し訳ない思いが今もある。
やむなく近くの寺に新しく墓地を求めた。両親がそこに眠っている。我等夫婦も何れはそこに入る。だが一人娘を嫁に出した身としてはその先がまた覚束ない。何れ無縁仏になるのだろう。合掌!
by natsuman | 2014-08-13 18:02 | 季節折々 | Trackback | Comments(0)