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ケイン号の反乱 6/19

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 いつの間にか録画してた。映画「ケイン号の反乱」である。第二次大戦のアメリカ海軍のボロ艦ケイン号での反乱めいた艦長と士官の対決。何度本を読み何度映画を見たことか。本を読んだのは海洋小説なら何でもと読みあさっていた高校の頃だった。母も読んだ。
 海洋小説というのは船上や艦上の人々や取り巻く海洋を如何に巧みに描写するかで決まる。その点、「ケイン号の反乱」は小説も映画も秀逸な作品であった。
 なお日本にはこういった小説がない。挑戦した方もあるがまるきり子供だましである。日本人には書けない世界だ。島国に住みながら海や船の世界には疎い。
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 見始めてオーこれは懐かしいとつぶやいた。すると何だいつぞや話題にしたアメリカ海軍特有の内火艇「28fモーターホエールボート」がたっぷり出てくる。オーそうだったと一人で喜んでしまった。
 沖合に停泊する艦へ渡るときにこれを使う。日本風に云えば内火艇だ。その使い方、人の配置、巧みな操船、何てことはないその映像に、好き者はそれだけでニコニコしてしまう。
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 ケイン号は先の大戦中の古い駆逐艦を利用した機雷掃海艦。そこに諸種連絡用、作業用あるいは救命艇代わりに搭載している。旧海軍なら手漕ぎのカッターに変わる代物だが、そこはスマートさを誇る米海軍。ガソリンエンジンを搭載して機動性豊かに軽快に走り回る。
 見れば現代のFRP製と違って木造の、丸型ダブルプランキングの凝った作り。がデッキはない。完全なるオープンボート。浸水時のためにエアタンクはもちろん備えているだろうが、雨や浪が打ち込めば水船になる。その点お池の手漕ぎボートと違いはない。
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 それにしても、素早くタラップに飛びついてタッタッとラッタルを駆け上がり、船尾の軍艦旗に敬礼、続いて舷門の当直士官に敬礼して乗艦許可を願う士官の動作が格好いい! いいなあ!

by natsuman | 2014-06-19 08:45 | ふねの舘 | Trackback | Comments(0)  

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