天気が良ければ 5/4
我が家もそのつもりなら隣の空き地がそのまま立派な畑になる。だが長い間、殆ど草地のまま。登記上は凡そ240坪近くあるはずだ。3段に高低差があるから使えるのはその半分もないが。
それを地主さんの了解を得て使わせて貰っている。もっとも35年以上も前の話だ。その地主さんももうこの地に住んでいない。ボクが手を掛けなければとんでもないヤブになっている。体のいい無給管理人だ。
以来、ススキや蔓延る竹の根を掘り起こし、果樹の小枝払いをし、草刈りをして管理はいい。折角の土地だものと一度は畑になるようにと耕起してみた。しかし元はすすき野が原だ。固い粘土質で雨が降ればぬるぬる、日照りが続けばかちんかちん。何とも始末が悪い。
スコップやクワで掘り返しては固まりを粉砕しても、所詮土が固くてふかふかの土にはとてもならない。やむなくただ草刈りを続けるだけ。年7,8回、青空の下の作業を楽しんでいる。
傍らの竹林ではタケノコ、木陰にはミツバ、土手にはノビル、フキ、いつの間にか増えたニラ、畑ではないがそれなりに自然のものが口に出来る。これは好い。一時は木陰を利用して椎茸作りもやった。
時折り土付の野菜を頂くことがある。それもごっそりと。ご厚意を無駄にしないようにと活けておくことになるが、そんな場所用にと草木を焼いては灰を抄き込んで土作りをした。僅か6畳にも満たないそんな大きさではとても畑とは言えない。そんなこんなで20年以上経つ。それでくたびれた。
「◯◯さん、機械が空いてるから、使っていいよ。畑やりなさいよ!」と声がかかった。でお借りした。永年の草原状態で特にススキの根がまたぞろ勢力を増している。それを一気に粉砕してやるとの目論見である。
「おっ、畑作りですか、はじめましたね!」と人は云う。だが実のところは目的が少し違う。第一、土作りが出来るまでにはまだかかるし、何を植えるにしても時季外れだ。タイミングが悪い。先輩がたの期待には添えそうにない。でも青空の下で汗をかくのは気持ちがいい。
by natsuman | 2014-05-04 16:18 | 農耕園芸 | Trackback | Comments(2)