趣味だからとはいえ 4/9
だがそれをクリアーするのが容易でない。また目出度く銃を所持できても、今度はそれを維持するのがまた至難である。大体、お上は許可はしても、その後は何かと難癖をつけては取り上げようとする。
許可の有効期間は3年。長く持つには3年ごとに更新しなければならない。不法所持なんて云われては適わないから、書類を用意して更新申請に行ってきた。担当の若い婦人警官は人当たりも宜しく、軽い笑みを浮かべながら書類をチェックしていく。
その際、細かい調べがある。趣味は何だ、酒は飲むか、どの位か、家庭生活はどうだ、上手く行ってるか、借金はないか、犯歴はないか、ご近所との付き合いはどうだ、暴力団との関係は、とか等々。
犯罪者でもないのに実に細かく聞かれる。もちろん何も引っかかるものはない。最後に更新する銃の番号寸法を知調べて、改造等されていないことを確認。最後に手数料の印紙を添えて提出する。
費用も馬鹿にならない。精神科医師の診断書や手数料が結構高額である。手数料だけで12,000円もかかる。
なおご丁寧にも、さらに後で自宅へ調べに来る。保管状況を調べ、次いでご近所のお宅で申請者の、つまり私の評判を聞いて廻る。同居人つまり家内の意見も聞く。日頃夫婦仲が悪かったりご近所の評判が悪いとここで引っかかる。容易なものじゃない。
個人の証明書としては運転免許証やパスポートが良く使われるものの、こういうわけだから銃砲所持許可証ほど徹底的に調べ上げてある許可証はないと云うことにもなる。一番身元確実な証明書というわけだ。
皮相に言い換えれば、銃砲所持許可証は法令を順守している最も善良な、つまり一番温和しく、お上に従順な国民の証というわけである。そういうのをよく羊と云うんだが・・・・・・・。
by natsuman | 2013-04-09 17:45 | 射撃砲術 | Trackback | Comments(2)