ホクホクトウの風! 12/2
今朝はぐんと冷え込んで外気は2~3℃。さすがに城山勤番も服装は冬モード。北東の風が身に凍みる。
ところで北東をボクは「ホクトー」、或いは「ホクトオ」と読む。ところがNHKのお天気予報士の皆さんはこれを「ホクトウ」と最後のウをはっきり発音する。南さんなんかとくにそうだ。
それを聞く度に我が家では笑いが起こる。もちろん微笑ましくだが。「ホクホクトウ」の風なんて聞くとさらにだ。
子供の頃から海や船に憧れた。就いた仕事も海が対象であった。傍らヨットにも40年近く親しんできた。もう大分潮気が抜けてしまったが、今も風向きはシーマン風に読む習慣が残る。
東西南北は「イース、ウエス、サウス、ノース」。また中間の例えば北東は「ノーイースト」だが、最後は訛って「ト」を発音せず、ただ単に「イース」となる。もちろん「ウエスト」も「ウエス」だ。
北東は「ノーイース」、北西は「ノーウエス」。もう少し細かく16方位まで読むときは、例えば北東微北なら「ノーイースバイノース」と云う。
海で仕事する人、特に船乗りは皆さん方位をそう読む。つまりシーマンもセイラーもヨットマンも、時には漁師も。そしてそれが全てではないが、そういう使い方をする人を「潮気」があるという。
そこへ「ホクトウ」などと口が廻らないような言い方をされると何だか子供っぽく、まして「ホクホクトウ」なんて強調されると、さらに素人っぽい雰囲気があって、聞く度につい笑ってしまう。そういう人をつい「陸ものが」などと云ってさへしまう。周囲を海に囲まれながら日本人は潮気が足りない。
(画像は佐浦計器さんのHPから拝借)
by natsuman | 2012-12-02 13:19 | Trackback | Comments(2)