恐ろしいもの 5月4日
何を見ているか。一説によれば、真贋は知らないが、ビンラディン殺害の実況中継だそうな。
他所の国の、それも政府の了解もなく、一方的に多数の兵士が踏み込み、テロリストだと一方的に決めつけた相手の一家を圧倒的な武力で強襲。
その兵士のヘルメットにはカメラが。殺害の一部始終が映像として送られたという。
事前に「今から踏み込む」と声が入っていたという。誰が「よし行け」と行ったかどうか知らないが、あっという間の襲撃だったろう。
兵士にしてみれば上々の仕事、胸張る一時だったろうが。
胸と額に銃弾。ゆがんだ男の死に顔。共に居た夫人と息子も犠牲になった。驚くべき仕業である。
だが驚くべきはそれではない。遠く米本土にいながらにして、その様子を見ているという政府首脳の心理である。人間性である。
ひとの家へ一方的に踏み込むことでさへ充分に犯罪だが、テロリストとはいえ人間の殺戮行為を容認し、固唾を飲んでそれを見守っている。
正義という名目の下では人の死など微塵の重さもないという光景。大国のエゴ丸出し。圧倒的な力の使い方。
今日、おれは恐ろしいものを見た!
by natsuman | 2011-05-04 09:33 | 時事世論 | Trackback | Comments(0)