バーベキューのゴミ 9月20日
これを見て思いだした。もう随分昔のことだが、北アルプスは穂高岳から降りてきて、清流の梓川のほとりで火照った足を冷やしていた。何気なく対岸を見つめていたら、向こうの砂州でバーベキューをしていたグループが、宴終わって片付けはじめた。
ところが、いきなり残った食糧や残飯の類をポンポンと川の中へ放り込みはじめたではないか。さらには紙やポリ袋までも投げ込んでいる。
あっと思った。だが声を掛けるにはちょっと距離がある。それでも、オーイ止めろ!と声をからして叫んだ。
だが対岸からそんな声が聞こえたかどうか、連中は作業の手を休めない。見れば無残にもあの清流にゴミが浮かんで一団また一団となって流れてゆく。
おお何てこった。一体どういう認識だ。どこのどういう連中だ。と段々腹が立ってきた。こちらも静止の声が伝わらないから余計腹が立つ。だが遠くから見ているしかない。轟々たる非難の色を浮かべて。
どうやら何かの宗教団体らしい。しかし、国立公園の中でも名だたる上高地ですぞ。盛夏だったから川岸には大勢の観光客もそぞろ歩いている。そんな目も全く無視してのこの行動。あの清流にゴミを投げ捨てる行為、ボクには考えられない自然への暴虐ぶり。今も忘れられない光景である。
by natsuman | 2010-09-20 09:26 | 自然環境 | Trackback | Comments(2)