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狩猟解禁              11月15日

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 全国の狩猟者にとって待ちに待った狩猟が今日から解禁に。狩猟者にとって初猟はいわばお祭りみたいなもの。朝日が周囲の山に照る静寂の中、日の出の時刻に第一声を山野に響かせるのは狩猟者冥利につきる。
 ボクも一応狩猟者だから近くの堰へ出かけた。写真の山の向こうに鴨の来る堰がある。家から歩いていっても15分もかからない。周辺はかっては山鳥の好猟場で、あすこにここにと山鳥の付場を思い出す。最近は周囲に住宅も増え、山間の田は荒廃、山道も閉塞状態で、かっての猟場の雰囲気は遠くなった。とはいえこんなに近くに狩猟が出来る場があるというのは嬉しい。車道を一つ越せば、後はもう猟場だ。
 既にマガモが北から来ているという。案の定、堰の奥から青首(マガモ)30羽ほどが飛び出した。こういう瞬間の興奮はいつもながら楽しい。しかし、獲物を何とか手に入れたいとする猟欲はすっかり薄らいでいて、弾も届かぬ遠くの方からタンタンとやって初猟の儀式はお終い。
 誰の弾が当たったかよく分からないまま目の前に落ちた獲物も、拾った者の勝ちとする山のルールを承知はするものの、大勢で来たグループに譲って手ぶらで帰ってきた。
 地域によって若干異なるが猟期は基本的に2月15日までの3ヶ月間。狩猟法(正確には鳥獣保護及び狩猟に関する法律。以下"法”という)によって自然の鳥獣を捕獲できるのはこの期間のみだ。
 法は猟具を定めていて法定猟具という。弓は禁止、銃や網や罠を使うには免許が要るが、素手で捕まえる分には免許は要らない。但し、例え法定猟具を使わないとしても、即ち素手でも、狩猟期間外に鳥獣を捕まえれば違法になる。メジロ獲りも禁止。狩猟法は狩猟者だけの法律ではない。
 基本的には鳥獣保護のために作られている。その中で狩猟を定めている。狩猟法としては世界的にも良くできているとは言われるが、これを熟知するのは中々大変だ。最近、狩猟希望者自体が少ないこともあるが、免許試験を受けてもなかな合格しないという噂も聞こえてくる。そのうち狩猟者がいなくなる事態も起こりかねない。そうなったら狩猟者に頼っているイノシシやシカ等の有害鳥獣駆除は一体誰がやるのだろうか。

by natsuman | 2009-11-15 09:50 | 自然環境 | Trackback | Comments(0)  

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