ついぞ昔の風景

昨日、ポンポン船は蒸気船ではない。発動機船だと書いた。
その発動機と云う言い方、何やら古めかしいが、
かっては立派な産業用機械だった。
農家に耕耘機が現れる前のことである。

子供時代、秋になれば動画のような光景がどこでも見られたものだ。
(動画はnetからお借りしました)
初期の小さなエンジン。それを発動機と呼んだ。

農業用の発動機、略して農発と云った。
軽量、可搬。必要な場所へどこでも運んで使えた。
田んぼへの揚水に、秋には脱穀にと便利に使われた。

エンジンとしては今日のガソリンエンジンと同じ。
燃料は石油。始動する時はガソリンを使って切り替える。
大概は1気筒。圧縮圧も高くない。構造は極めてシンプル。
冷却はシンプルなホッパー式。
貯槽に溜めた水が熱で沸騰し、蒸気となって逃げていくことで冷却した。
機械装置の割りには不似合いな仕掛けで、その様は湯を沸かしているよう。
子供心にも不思議に見えたものだった。

始動はフライホイールを手で回す。すると吸気弁と排気弁がパカパカ云い始める。
ついでシリンダーの中で燃料が爆発し、圧力で以てピストンを動かす。
さらにコネクチングロッドを前後させ、連なるクランクを介してフライホイルを廻す。
それが連続して作動すれば回転動力装置となる。そんな様がリアルに見て取れる。
同時に排気音も出る。簡単な消音器があったが効果はどれほどだったか。
パカパカと甲高い愛嬌のある音が特徴ともなった。

漁船にも使われた。もちろん推進動力として。
発動機は、ガソリンエンジンと同じ電気点火式機関。別名着火式エンジンとも云う。
それを搭載した漁船は電気チャッカとか、ただ単にチャカと呼ばれた。
動力付きの小舟、それがチャカだった。
回転を制御するには燃料送量を増し、合わせて電気点火タイミングを早め、
カムを調節するといった、ややこしい操作が必要だった。
農発と異なるのは前後進切替用の逆転機と推力受けが付き、海水冷却という点だけ。
機関そのもは農発とさして違わない。

発動機と称されるこの類いは、今どきの高速機関ばやりの中で馬鹿に愛らしく見える。
それに魅力を感じたか、マニアが大勢いる。
古いものを探してきては修復し、パカパカ運転しては楽しんでる。
全国に広がっている運転会はそんな連中の自慢会でもある。
ボクも一台手がけてみたいが、ちょっと歳をとりすぎた。
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# by natsuman | 2017-12-04 15:09 | 菜園農耕 | Trackback | Comments(0)  

それはない

先日、ラジオを聞いていたら妙なことを云う。
最近、運動会の花火の音が少なくなった。
街中ではあの音がうるさいと苦情が出るという。
で打ち上げなくなったというもの。
時代も変わったもの。とここまではいい。
だが対応する男がトンチンカンだった。
エッ、運動会で花火を上げるんですか。
知らなかったなあ。何のために?
今日の運動会は予定通り行いますという合図ですよ。
だって昼間じゃ花火打ち上げても見えないじゃないですか。
オイオイ、この男、本当に知らないんですな。
アナウンサーのはずだが、一体どこの育ちだろう。
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新聞にも妙なことが。
かって佃の渡しというのがあった。
曳き船が人々を乗せた台船を曳いて川面を渡っていた。
ポンポンと蒸気の音を響かせてと。
エッ、何だ? ポンポン音が蒸気船だと?
蒸気船は言い換えれば海のSL。
シューシュー云う音はしてもポンポンなんて音はしない。
ポンポンは内燃機関特有の排気音。要は蒸気船であるはずがない。
ポンポン船は内燃機関搭載の船のことだ。
それも相当に回転数の低い、いわゆる低速エンジンの類だろう。

農発というのがある。昔、農地で盛んに使われた小型の石油発動機だ。
シンプルな単筒エンジンだから、正にポンポンという音がする。
近頃、これを趣味で集めては廻して楽しむ人が増えた。
それと同じで初期の未発達の内燃機関は回転数が低かった。
気筒数も少ない。まして消音装置が不十分だった。
爆発音がそのまま排気と一緒に出る。それがポン、ポンと鳴り響く。
代表は焼き玉エンジン。もしくは2~3気筒の低速ディーゼルエンジン。
記者は懐かしさのあまりポンポン音を蒸気船としてしまった。
でも明らかな間違い。
そんなエンジンも今では博物館にでも行かないと見られなくなった。
あ、いや、農発の運転会に行けば聞けるか・・・・。
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# by natsuman | 2017-12-03 09:54 | 言葉談義 | Trackback | Comments(0)  

Winアップデート

ウィンドウズのアップデートを行った。
フィールクリエーターズアップデートという奴。
これにはマイクロソフトが配信しているアップデートプログラムが要る。
もちろん同社から配信されている。アップに一時間半ほどかかった。
その効果はまだ良く分からない。少しづつ便利さを知ることになろう。
スマホと連携なんて、そんなもの要らんと今は思いつつも、やがて無くてはならなくなる可能性もある。
しばらくは何じゃこれはとばかりトライするしかない。
年寄りの冷や水だが・・・・・。
こういう情報、毎月、日経PC21で手に入れる。
お陰で素早い変化にどうやら取り残されずに済んでいる。
しかし、店頭に並ぶPC雑誌の何と少なくなったことか・・・・・。
若者はパソコンに興味を持たなくなったということだろう。
今やパソコンは老人の遊び道具になりかけている。
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# by natsuman | 2017-12-02 08:50 | 情報技術 | Trackback | Comments(2)