100年前はついこの間

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市内、渚の駅にある市立博物館分館の二階にこれがある。
往年の漁民生活のベースとなった漁師の暮らしぶりである。
海洋博物館のイメージとは合わない。
これは漁師の家だが、農家とてさほど大きな違いはない。
つい70年前位までは田舎の家はみなこんなもの。
これを懐かしいと感じる方はもう先が長くない。
実際、農家だった親父の生家だってこんな雰囲気。
手前の土間、上がりかまち、その近くに切った囲炉裏。
仏壇と神棚。そして奥の座敷。黒光りする柱や板戸。
記憶の中にある風景と何ら変わらない。もう少し大きかったか。
しかし、置かれている什器には少し違和感がある。
奥の二個ある長持は贅沢品だ。
手前の丸い茶卓。これは大正昭和の時代のもの。
囲炉裏があれば火鉢は普通は出てこない。
若い人の目からすればまるで時代劇かと思うだろう。
でも100年前の日本人の殆どはこんな家で暮らしていたのだ。
そんな雰囲気の中で、空襲を避けて約一年間、祖母の手で育てられた。
右手に部屋があった。入った左手、タンスの上にラジオがあった。
終戦時、玉音放送がそこから流れた。
因みに70年から100年前というのは親や祖父母の時代になる。
そんなに遠い時代ではない。
いや、ついこの間のことなのだ。
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# by natsuman | 2017-06-25 08:05 | 暮らし | Trackback | Comments(0)  

地引き網の思いで

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上図は市立博物館分館の二階に展示してある地引き網のジオラマ。
中々良く出来ている。
目を近づけて横から見ると在りし日の情景が浮かんでくる。

地引き網は一網グループで契約して楽しんだこともある。
だが小さな地引き網タイプの稚魚網は学生時代に良く使い回した。
それよりも何よりも、幼児の時代から地引き網には懐かしい思い出が沢山ある。

母の実家の関係で夏には良く九十九里海岸に遊んだ。
だから衰退気味だったとはいえまだ続いていた地引き網を知っている。
女はみな上半身裸。男はスッポンポンの素裸。
どうだと云わんばかりに男のシンボルをさらけ出して。
何故か必ず先にワラナワを結んでいた。
浜の正装だったのだろうか。
でもさすがにこのジオラマではそうも行かなかい。(笑)

広い砂浜の漁業の悩みは如何にして漁船を海に出すかだった。
木造のごつい漁船を押し寄せる波をかき分けて浮かべねばならない。
重いシラを運び船を押し出すのは女の仕事だった。
胸を露わにした半裸の女性がそれを担った。

一つ一つ波を越えながら沖へと船は進む。
やがて網を落としながら魚群を巻いていく。
やや暫くして曳綱が浜に戻ってくる。
近くに居た人々が群がるように綱に取り付きぐんぐん曳いていく。
漁師はみな腰に巻いた小縄を持っている。
それを綱に器用にからげ、ヤッサー、ヤッサーと声をかけながら腰で曳いていく。
子供たちもみな一斉に取り付く。
やがて広い浜の奥にある機械小屋に持ち込まれた引き綱が、
焼き玉エンジン特有のポンポンという弾けるような音と共に巻かれていく。
袖網がどんどん浜に近づく。
ガキたちは網から逃げようとする小魚に一喜一憂する。
子供にとっては楽しい思い出だ。
最後に身網が浜に上がり、男達がアジやカマスその他諸々、小魚をタモで掬う。
バケツを持っていれば小さな子供でもハイヨッとアジを一掬い入れてくれる。
やがて茶店にトントンと音がして、
採りたて出来たての新鮮なアジのタタキが出来上がる。
ネギと味噌を和えて良く叩いた身を魚の形に整え、鱗代わりの網の目を入れて。
それを氷の上に載せて出してくれたものだった。
物憂い夏の浜の一服の清涼剤。そんな味と情景が目に浮かぶ。
70数年前のことだ。
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# by natsuman | 2017-06-24 10:09 | Trackback | Comments(0)  

さかなクンが主役

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今や館山出身で一番注名なのはこの「さかなクン」だろう。
子供たちに絶大の人気がある。
彼の家は我が家から指呼の先にある。
滅多に見かけないが。
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夕日桟橋の根元に”渚の駅”がある。
それまでただの砂浜だった海岸を昭和の40年代に埋め立てた。
そこに県立の博物館が出来た。
ボクの知る限り当初は海洋博物館と名打っていた。
もしそうなら主役は広大な海洋そのものと”船”になる。
ところが開けてみると、展示も運営も妙に漁労文化博物館的なものだった。
海洋博物館というものへの理解が今ひとつ不足していたのではと思っている。
その後、県が施設を手放してさらに市立博物館(分館)と姿を変える。
そこで活躍するのが"さかなクン”。地元有名人だからこれを利用しない手はない。
先日何気なく覗いてみた。一室はなにやら"さかなクン”博物館の趣。
この絵が子供たちに人気がある。
しかもクニマスの発見で天皇陛下にまで賞賛された。
大学の名誉教授に祭り上げられるのも無理はない。
そのさかなクンが活躍では博物館の主役は完全に魚。
将来、”さかなクン博物館”、何てこともあるか・・・・・。

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# by natsuman | 2017-06-23 10:04 | 教育学習 | Trackback | Comments(0)