2017年 04月 10日 ( 1 )

 

海洋調査船”白鳳丸”

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 昔、白鳳丸という日本で初めての海洋調査船が建造された。もう50年も前のことだ。
 海洋国日本と云いながらそれまで世界に伍して誇れるような立派な海洋調査専門の船が日本にはなかった。
 漁業調査船や各種商船教育のための練習船、水産教育のための実習船、海上保安庁所属の調査船等々を除いては。
 つまり純粋に海洋科学研究調査のための船がなかったのだ。
 そこで当時、東京大学海洋研究所が創設され、そこに所属する国立の海洋調査船”白鳳丸”が建造された。
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 ファンネルマークが東大を象徴するイチョウであるのはその前身を物語っている。
 目の前になるのは実は二代目。良く云う二世である。それでも船齢は既に29年になるという。直に代船建造が進められるだろう。
 そんな古い歴史を持つ白鳳丸は、ご当地館山湾に来航して沖がかりで錨泊することはあっても間近に係船することはなかった。
 何せ4000トンもある。館山港がいくら商港だとは云えそれは無理というもの。大型船用の桟橋が出来て始めて実現した。
 それにしては随分遅かった。ボクはてっきり新船が出来てそのお披露目かと思っていた位だ。
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 今回見学会と云うことで小雨の中お邪魔してきた。なるほどかって見慣れてきた漁業調査船とは違って、船内は広いし、きれいな木甲板、それにサロンなども整えられていて、やはり国際航海をする研究調査用の船だけある。
 しかしだ、既に建造以来29年経過。船は決して新しくない。操舵室辺りの計器類や各種調査用の装備などを観ると、やはり古さを感じさせる。最新鋭の機器とは行かないなと思った。
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 ボクも調査船の類を10隻近くも設計から建造に関わってきた。その経験からすれば観たいところは沢山ある。機関室なども各所廻って、システム全体、その他設備装置諸々をチェックしたかったが、一般見学会ではほんの通り一遍のご案内。これなら図面と要目表頭の資料をじっくりと見た方が余程勉強になる。そんな思いで船を後にした。

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by natsuman | 2017-04-10 09:38 | 艦船舟艇 | Trackback | Comments(0)