やたら樹を伐るな 3月29日
頂上からは眼下の景色がよく見える。ふと下を見ると、これまで視野を遮っていた緑樹が、随所で切られて視野を広げている。
しかも一部は無惨に伐採されて、開墾でも始まるような雰囲気。これは一体何だ!さらに見れば、あちこち痛々しい姿だらけ。
誰がこんなことを。もちろん手を下したのはどこかの園芸業者だが、その大本は公園を管理している市だろう。いったどういう積もりか。
考えるに、これは城山からの見晴らしを良くしようという淺知恵にちがいない。確かに見晴らしは良くなった。だがその分、城山を覆っていた自然な緑陰が壊され、山の緑のこんもりが消えよなんとしている。これではこの先、城山は薄っぺらな植生になりそうだ。
これで夏の日、強い日差しを遮ってくれた木陰がなくなる。冬は寒風を遮ってくれた垣根が消える。普段山に来ない人の発想だろう。
市民の憩いは鬱蒼とした森や木々にあったと理解していたが、どうやらそうは思わない連中がいたらしい。これが回復するのに何年かかるか。
それでなくともご当地には、巨木はもちろん、亭々とそびえたつ大樹が少ない。公園とは云っても長い間、放置されてきた丘森だ。市中から見える城山に大樹の森があることが、どれだけ貴重な財産であったか。
それを刈り込んで矯めてしまうのは如何にも面白くない。公園とはいえ築山ではない。箱庭や盆景でもない。まして盆栽じゃあない。廻りの薮やこさばらいは良しとしても、枝葉を延ばした木々をそう簡単に切って欲しくない。ごく自然に枝を張った房州らしい照葉樹樹林がここには似つかわしいのですよ。
ご当地桜の名所も、未だこれこの通り。寒空をバックに蕾は咲こうか咲くまいか迷いに迷ってます。
by natsuman | 2009-03-29 09:41 | 自然環境 | Trackback | Comments(3)
そうした方が良いわけがあるのでしょうかねえ。