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やたら樹を伐るな    3月29日

やたら樹を伐るな    3月29日_d0013739_1735597.jpg 久しぶりに城山へ行ったら何だか様子がおかしい。木々が馬鹿にこぎれいになっている。彫刻の道沿いのクスノキがコンクリの樹木みたいだ。樹形や枝張りを調整しようというのだろう。しかしこんなことで、ちまちました街路樹にして欲しくない。
 頂上からは眼下の景色がよく見える。ふと下を見ると、これまで視野を遮っていた緑樹が、随所で切られて視野を広げている。
 しかも一部は無惨に伐採されて、開墾でも始まるような雰囲気。これは一体何だ!さらに見れば、あちこち痛々しい姿だらけ。
やたら樹を伐るな    3月29日_d0013739_17365666.jpg 誰がこんなことを。もちろん手を下したのはどこかの園芸業者だが、その大本は公園を管理している市だろう。いったどういう積もりか。
 考えるに、これは城山からの見晴らしを良くしようという淺知恵にちがいない。確かに見晴らしは良くなった。だがその分、城山を覆っていた自然な緑陰が壊され、山の緑のこんもりが消えよなんとしている。これではこの先、城山は薄っぺらな植生になりそうだ。
やたら樹を伐るな    3月29日_d0013739_1736487.jpg これで夏の日、強い日差しを遮ってくれた木陰がなくなる。冬は寒風を遮ってくれた垣根が消える。普段山に来ない人の発想だろう。
 市民の憩いは鬱蒼とした森や木々にあったと理解していたが、どうやらそうは思わない連中がいたらしい。これが回復するのに何年かかるか。
やたら樹を伐るな    3月29日_d0013739_1737457.jpg それでなくともご当地には、巨木はもちろん、亭々とそびえたつ大樹が少ない。公園とは云っても長い間、放置されてきた丘森だ。市中から見える城山に大樹の森があることが、どれだけ貴重な財産であったか。
 それを刈り込んで矯めてしまうのは如何にも面白くない。公園とはいえ築山ではない。箱庭や盆景でもない。まして盆栽じゃあない。廻りの薮やこさばらいは良しとしても、枝葉を延ばした木々をそう簡単に切って欲しくない。ごく自然に枝を張った房州らしい照葉樹樹林がここには似つかわしいのですよ。
やたら樹を伐るな    3月29日_d0013739_17372741.jpg

 ご当地桜の名所も、未だこれこの通り。寒空をバックに蕾は咲こうか咲くまいか迷いに迷ってます。

by natsuman | 2009-03-29 09:41 | 自然環境 | Trackback | Comments(3)  

Commented by あい at 2009-03-30 20:23 x
八幡神社の木も、徹底的に切られてしまっていますよ。
そうした方が良いわけがあるのでしょうかねえ。
Commented by natsuman at 2009-03-30 20:31
そうです。もちろん理由があって伐っているでしょう。姿を良くする、樹勢を保つ、電線に掛からないようにする、・・・・等々。でもね、それは人間のご都合主義であって、亭々とそびえる樹というのは伐っちゃいかんのです。
Commented by natsuman at 2009-03-30 20:33
それに園芸業者にしてみれば、如何にも仕事をしたという証拠を明らかにするには、思い切りよくばっさりと伐らなきゃ如何のです。

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