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わが町・わが海、館山      6月18日

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 昨日までビワ山に鳴り響いていた爆音機の轟音も、駆除隊の猟銃音も、今日はきれいさっぱり消えて急に静かになった。それを知ってか城山のカラスの声が一段とかまびすしい。
 聞こえてくるのは遠くのホトトギスと裏山のウグイス、時にけたたましいコジュケイの騒ぐ声。というと如何にも静かな環境に聞こえるが、実は厄介な騒音が一つある。海上自衛隊館山航空群基地のへりの爆音である。飛び立っては降り、降りてはまた舞い上がる、一日中その騒音が響き渡る。中にはそれを知らないで住み着いて、後になって腹を立てている移住組の人もいるらしい。
 確かに喧しいと思えば喧しい。しかし今では半分慣れっこで、どうにかならぬかと思ったことはない。かえって飛行演習がない日曜日など静かさに違和感を覚えることもある。館山にはかって海軍航空隊名残の飛行場があり、今はヘリの練習基地である。
 また館山は小さいながらも港湾都市である。朝な夕な港に出入港する船舶の音が色んな形で響いてくる。ガラガラッと錨を降ろす音、後進に入れた機関のけたたましい音。或いは港を出て次第に回転を増してゆくエンジンのドドッドドッと腹にくぐもるような音。プロペラがゆっくりと、1回、2回、3回・・・と数えられるような、そんな低回転の音が周囲の小山に反響する。
 午後は近くの小学校の校庭から少年野球の練習に気合いを入れる声が飛んでくる。気になるのは少々その言葉が乱暴なことである。おいおい、もうちょっとましな言い方が出来ないのかとしばしば思う。少々としたのは大分控えめに言ったつもりで、何せ房州弁、それも浜方の言葉は一段と乱暴で汚いから、それをあからさまに使われると、教育的にもよろしくないと心配にもなる。
 ともあれ一つ一つの音が聞き分けられるのは、それだけ余分な騒音が少ないことの証明かも知れない。高みにあるわが庵は遠くの音もよく伝わってくるのである。あそうそうもう一つあった。 当地は航空路の真下にある。地味な存在だが航空ビーコン発射の施設がある。羽田へ行くのか成田へ行くのか知らぬが高空をジェット旅客機がここを曲がり角にして頻繁に通る。また時に小型機が通る。爆音に思わず首を挙げるのも田舎ならではか。

by natsuman | 2007-06-18 10:45 | 自然環境 | Trackback | Comments(1)  

Commented by 伏姫 at 2007-06-18 21:24 x
車のラジオに、ある場所を通るといつも同じノイズが入ります。
たしか「PQ」だったとおもいます。
あれが航空ビーコンで、航空機に「ここで曲がれ」の合図なんでしょうか。

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