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法螺は自然が似合う   7月21日

 実にいろんな事をやっていると我ながら思う。で今日は又急転直下、話が変わる。
 十数年前、北アルプスの山中を一人で彷徨しているとき、何かこう妙な気分を味わったことがある。しかしそれは文字には表し得ない実に不思議な体験だった。以来、物事は科学的に考えるボクも古代の人が自然の中に神を求める気持ちに少し関心が湧き、以来、修験道の世界に興味を持ってトライしている。早く言えば山伏活動である。最近は膝の問題を抱えながらもそれが10年になる。
 法螺は自然が似合う   7月21日_d0013739_22533069.jpgそんな関係でボクは法螺を吹く。といっても嘘っぱちの法螺ではない。法螺貝の法螺。つまり貝である。それを吹く。いや何とか吹けるようになりたいと願っている。で時々山上であったり海の上であったり、練習がてら法螺を吹鳴する。時折城山から流れてくるのはボクの下手くそな法螺である。
 その法螺に滅法のめり込んでいる人が居る。実は意外にこれが多い。ヤフーオークションを見れば分かる。高い買い物に大勢の手が伸びている。だが貝は決して安くない。数万円から10数万円もする。しかも高いのを買ったからといって確実に音が出るというものでもない。それに自分に合った貝に行き会うまで時間がかかる。ボクも今のところこれだという貝に出会っていない。
 今日CDが送られてきた。法螺に見せられたある方、師匠といってもいい人、からぜひ聞いてくれと送ってきた。山中に分け入り、沢の清流と、ウグイス、ヨシキリ、カエルの鳴く声をバックに、朗々と高く低く吹き鳴ら貝の音は実に素晴らしい。深山幽谷に響き渡るである。しかも人工的に造った楽器の音ではない。ああこれは人が吹いているが、でも人工の音ではない、正に自然の音だと気がつく。ぼくもあのように朗々と吹き鳴らしてみたいものだ。

by natsuman | 2006-07-21 22:35 | 自然環境 | Trackback | Comments(0)  

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