今日が昨日なら 3月15日
新しい飛鳥の就航に寄せて、あらかじめ見学希望者を募集したのだが、そこへ何と全国から応募があるという大人気。我が家はいつも事ながら外れ。一方幸運な人は遠くからはるばる一泊で来たとか。そういう方はさすがに残念きわまったことだろう。目前の飛鳥に手が届かないのだから。
中にはせっかく此所まで来たのに、旅費をどうしてくれるんだと係員に喰ってっかかった人もいたらしい。でもそんなこと云ったって海の上のこと。風が吹けば小さなボートで送迎するのは決して簡単なことではない。飛鳥は大きいからデンと居座っていてもテンダーぼートは波に翻弄される。1.5mも上下するボートから乗り移るのがどれだけ危険なことか。止めて正解である。でもその辺、陸者(おかもん)には分からないか。銀爺だって昨日は一人で出航するのは止めている。手不足だったからであるが、でも昨日は絶好のセーリング日和。ヨット乗りにとってはご満悦の風だったのだが。
閑話休題 しかしなぜ新聞はテンダーボートと書くのだろ。ただテンダーで良いはず。テンダーとは搭載艇のこと。ボートも艇のこと。搭載艇ボートでは馬から落馬したの類だ。
もう一つ。これは良かった。久しぶりに腹を揺するような汽笛を聞いたのだ。飛鳥が沖に姿を現したとき、二度ほど長大な汽笛吹鳴でもって湾内の空気を揺るがした。いかにも巨船という感じのかすれたような低音、昔懐かしい汽船の音、これぞ正に汽笛であった。
汽船とは本来蒸気船のこと。その号笛はボイラーで作った蒸気を利用してホイッスルを吹鳴する。飛鳥は多分スチームタービンであろう。巨大なC重油炊きボイラーが数基あるはずだ。したがって汽笛は正に蒸気を使って巨大なホイッスルを吹鳴する。でなければあの音は出ない。
もちろん蒸気を使った汽笛ほど情緒のあるものはない。小さな船はその殆どが今やディーゼルであるからボイラーなどあるはずもない。そこで良くて圧縮空気を使用したエアホイッスルとなる。もっと手軽なのは電気サイレンである。更に手軽となると電気ホーンである。 どれも音量が少なく、情緒がない。霧の海に霧笛が流れるなんて風情は全くない。調子っぱずれの音が空しく響くだけだ。ヨットやボートになると更に情緒を欠く。マリンエアホーンなんて代物になり、空気の缶詰でもってプウフォーなんて人を馬鹿にしたような音を使う。やはり船は蒸気笛に限ります。
by natsuman | 2006-03-15 17:58 | Trackback(1) | Comments(0)
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