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それはない

先日、ラジオを聞いていたら妙なことを云う。
最近、運動会の花火の音が少なくなった。
街中ではあの音がうるさいと苦情が出るという。
で打ち上げなくなったというもの。
時代も変わったもの。とここまではいい。
だが対応する男がトンチンカンだった。
エッ、運動会で花火を上げるんですか。
知らなかったなあ。何のために?
今日の運動会は予定通り行いますという合図ですよ。
だって昼間じゃ花火打ち上げても見えないじゃないですか。
オイオイ、この男、本当に知らないんですな。
アナウンサーのはずだが、一体どこの育ちだろう。
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新聞にも妙なことが。
かって佃の渡しというのがあった。
曳き船が人々を乗せた台船を曳いて川面を渡っていた。
ポンポンと蒸気の音を響かせてと。
エッ、何だ? ポンポン音が蒸気船だと?
蒸気船は言い換えれば海のSL。
シューシュー云う音はしてもポンポンなんて音はしない。
ポンポンは内燃機関特有の排気音。要は蒸気船であるはずがない。
ポンポン船は内燃機関搭載の船のことだ。
それも相当に回転数の低い、いわゆる低速エンジンの類だろう。

農発というのがある。昔、農地で盛んに使われた小型の石油発動機だ。
シンプルな単筒エンジンだから、正にポンポンという音がする。
近頃、これを趣味で集めては廻して楽しむ人が増えた。
それと同じで初期の未発達の内燃機関は回転数が低かった。
気筒数も少ない。まして消音装置が不十分だった。
爆発音がそのまま排気と一緒に出る。それがポン、ポンと鳴り響く。
代表は焼き玉エンジン。もしくは2~3気筒の低速ディーゼルエンジン。
記者は懐かしさのあまりポンポン音を蒸気船としてしまった。
でも明らかな間違い。
そんなエンジンも今では博物館にでも行かないと見られなくなった。
あ、いや、農発の運転会に行けば聞けるか・・・・。
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by natsuman | 2017-12-03 09:54 | 言葉談義 | Trackback | Comments(0)  

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