4月19日(火) SL! 蒸気機関車

 風邪、少し快方に向かう。何とか大事にならないよう静養に努めよう。
 旅行以来、どうも部屋に引きこもりがちであるが、今日は市立博物館主催の古文書講習会の第一日目に出席。これで3年目に入る。鼻水をすすりながら2時間の講義を聞く。

 話変わって吉野~京都旅行の続き。
 京都には行ってみたいところがあった。梅小路蒸気機関車館。そうスチームロコモーション、つまり実物のSL博物館である。二日目の閉館近く、そこを覗いてきた。

 世の中に乗り物は沢山あるがSLほど懐かしさと親しみを感じるものは外にない。梅小路蒸気機関車館では動態保存と称して実際に釜をたいて、いつでも動けるように保存している。閉館間際で時間がなかったが、構内に入ると丁度C61が転車台をとおって機関庫に入ろうとしている。今日一日の展覧の仕事を終えてひときわ壮大な黒煙を吐きながら長笛一声、ドラフトを響かせ蒸気を噴き静かに通り過ぎる。煙が蒸気が、それに石炭の匂いがいい。いつ見てもSLはいい。
d0013739_17572485.jpg

 動輪が大きいからC62だったかな
 
 蒸気の力を利用するというのは、比較的弱い小さな力を利用すると云うことである。ガソリンエンジンのシリンダの圧力は大体20kg/c㎡台、ディーゼルエンジンは250kg/c㎡台。対してSLは高くても10kg/c㎡である。この低い圧力は私たちの力で空気ポンプを押してでも得られる程度のものである。構造的に平パッキンで封じることができる。Oリングやガスケット、高い圧力に耐える頑強な構造というものは不要なのだ。だからこそ近代工業が未発達な時代に、あるいは技術の低い地方や国でもSLを造り、辺境でも使用できたのである。
d0013739_12345940.jpg
 しかも機械には無機質なものが多い中、SLは極めて生物的である。石炭という食料を食べ、それを体の中で燃やし、蒸気という血液を身体に送り込み、手や足を動かすようにピストンを押し、コンロッドを通して動輪を回し、鉄路を走る。その点人間的であると言っても過言ではない。
 蒸気機関車の側に行ってみればよく分かる。車体が火照り、汗をしたたらせ、息を吐き、おしっこをし、糞もたれ、寝ているかのように時にいびきをかき、いざ走り出せば、ゆっくり動き始め、重いときには賢明に息張り、早ければ息を切らせ、峠を越えて軽くなればとたんに正直に軽快に転がってゆく。人間と同じ。今日もまた機関車は明日に備えて一眠り。

        いい歳をして、運転手は僕だ!   (ひめはるの里にて)
d0013739_12473486.jpg
 もう一つライブスチームという趣味の世界がある。模型ではあるがライブ、つまり生きている機関車ということで、模型ながら実際に石炭を炊いて蒸気を送り、本物と同じ操作で走らせ楽しむ世界である。キングオブホビー、趣味の王道といわれている。
 私もこれに深い興味を覚えている。覚えているというのはまだ足を入れていないからだが、気持ちはもうすっかりその気になってる。これの実現には金属加工という技術習得が不可欠だ。かって職場で研究開発用に私が購入した工作機械をいじっていたので、これ自体がまた楽しい世界であることはすでに経験済み。
 遅ればせながら明日、小型旋盤が我が家にやってくる。歳が歳だからと渋っていたのを踏ん切っての挑戦。金属加工からライブスチームへの道がこれで開ける。
[PR]

by natsuman | 2005-04-19 11:38 | Trackback | Comments(4)  

トラックバックURL : http://natsuman.exblog.jp/tb/247309
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
Commented by 老春 at 2005-04-19 21:22 x
優等生

 先日 呑み屋で 岡田先生と 一緒になりました
 先生は 田中さんのことを よく知っていました 「優等生」 だそうです

ご同慶の至りです
Commented by NATSUMAN at 2005-04-25 22:52
それはまことにありがとうございます。他の方に比べればまだまだ初心者です。岡田先生はいいですよ。ファンになりました。
Commented by どてかぼちゃ at 2005-05-16 05:53 x
はじめまして、
私もいつかはライブスチームを走らせたいと夢見つつ、
庭園鉄道を親子で楽しんでいます。
Commented by natsuman at 2005-05-23 10:08
ご来観ありがとうございます。ときおり八木軽便鉄道さんを覗いては羨んでおります。ぜひぜひライブスチームを楽しみたいと思いますが、何せもうこの歳。残り時間が気になり、今になってこの世界に踏み込まなかった自分を責めております。

<< 4月20日(水) 趣味の金属加工 4月18日(月) ついにダウン... >>