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東金の記憶

東金は古くは家康の鷹狩りの場であった。御殿があり東金御殿という。
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東金に行くために家康が作らせた道路が御成街道。今も一部が残っている。
そこを通ると、昔の北総台地がどんな風情であったかが分かる。
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町中からやや山に入ったところに桜の名所・八鶴湖がある。
その湖畔にかって旅館”八鶴館”があった。
今は”八鶴亭”として食事処になっている。
懐かしくて車を止めたら、由緒来歴の看板が出ていた。
国の登録有形文化財(建築物)だそうだ。
名館とは聞いていたがそんな文化財建築だったのかと驚いた。
北原白秋や佐藤左千夫、それに皇太子時代の今の天皇陛下もお泊まりになったとか。
そういう場所だったんですね。

東金は道筋に古い構えの大店が軒を連ねていた。皆商家だった。
後に街並みは駅の向こう側に移る。街並みの大移動だ。
母はその東金の出。今も生家が残っているが、
実家はその波に乗り損ねて今は見る影もない。

戦時中、そんな街筋に面した家の二階に暮らした。
父を除いた一家の疎開だった。
九十九里浜に米軍が上陸する、艦砲射撃があると聞かされては、
その度に防空頭巾を被って防空壕に身を潜めた。
東京大空襲の頃である。
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by natsuman | 2017-07-05 10:00 | 歴史諸々 | Trackback | Comments(0)  

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