鉄砲演武の妙

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 先日、試しにと「古式砲術」で画像を探った。そしたら出るは出るは・・・・。
 中に老身の30匁筒発砲のシーンもあった。何のことはない、このブログの古いものの投稿画像だ。永年ブログをやっているとそういう例は沢山ある。動画だって出てくる。

 まあそんなことはどうでもいい。その画像を繰りながら思ったことがある。この種の古式砲術とか砲術演武で検索すうると出てくる全国各地の鉄砲隊の演武のことだ。
 まず結構な数である。各地で実に派手派手しくやっている。皆さん鎧に兜、旗指物。凜々しくどうだと云わんばかり。得意げでもある。皆さん楽しそうだから悪いことではない。

 しかし全国各地、どうしてああも皆さん、鎧を着て、号令一下、一斉に、ドーンとやるのだろう。確かに火縄銃を使って空砲を撃っている。しかしあれでは時代がかった戦争ゴッコのようなもの。砲術と云うには少々違和感がある。
 戦国時代の戦場の鉄砲を使った戦闘シーンの再現である。こういうものを「戦場の砲術」と仮称しているが、後の平和な江戸時代に確立した「道場の砲術」とはいささか趣が違う。「道場砲術」は射撃場でのいわゆる射的で、武士の嗜みとしての武道の一つである。その形を見せるのが砲術演武で、個人技を見せるのが基本だ。鉄砲隊を組んで集団で派手派手しくやるものではない。
 鉄砲を使った戦闘だから集団でというのは後知恵である。幕末以降、西洋砲術が入ってきてからの集団戦法である。空鉄砲を放つのは同じでも「道場の砲術」とはいささか趣が違うのだ。尤もそう主張するのはこの老身だけだが。
 と云いつつこの老身も時に鎧を着て放つことがある。いささか不如意ではあるが。

 話変わる。
 空砲でドンパチを再現するというのは何も日本だけのことではない。欧州でも米国でも盛んにやる。前装銃射撃世界選手権大会というのがある。射撃界のもう一つのオリンピックである。そこでは大概エキビジョンがある。時代がかった衣装に身を纏い、古い先込め式の鉄砲でドーンとやる。日本の鉄砲演武と同じだ。
 銃器に親しい米国などでは時に南北戦争時代の大砲まで引っ張り出してドッカーンとやる。欧州ならナポレオン時代の、それもワーテルローの闘いさながらにである。どこの国も気概は同じなのだ。いやある種の国々では。
 因みに東京オリンピックの時、射撃競技のイベントで日本の古式砲術を朝霞のオリンピック射場で開陳した。やんやの喝采を得ている。日本にはこういう文化があったのだと世界に発信した良い機会となった。
 ところがアジアには東から西までアラビア半島まで見渡しても外にこういう文化がない。唯一日本だけである。何につけ我が国から日本に伝わったと云いたがるコリア。やたら大国ぶるチャイナにもそんな文化はない。アジアであるいは有色人種で西欧文化に同等する砲術を持つのが日本なのだ。この文化を日本は大いに誇るべきである。国技にしたい位だ。
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by natsuman | 2017-05-10 09:46 | 射撃砲術 | Trackback | Comments(0)  

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