神奈川県の相模原市の総合水泳競技場で行われた日本マスターズ短水路水泳大会に行ってきた。この老身も出場。もちろんタイムは問題外。出場することに意義がある。
とそこで終われば良かったが、二三余計なことを付け加えねばならない。
この一月、膝の痛みに悩まされてきた。左膝に荷重がかかるとギツンと痛む。歩く際も左脚を庇いがちだったから肝心のバネがへたっている。水泳なら膝に負担はかからない。しかし大会となると問題がある。スタート台から飛び込まなければいけない。頭痛の種だった。
台は小さく思ったより高い。しかも前方に向かって傾斜している。そこへ登るのが困難。もう一段あるとか、せめて棒が一本立っていればといつも願う。
スタートは呼び子の合図で整然と行われる。もたつくと時間切れで失格。何とか上がったものの、思わず痛む左脚が前のスタンスに。あ、しまった!と思ったが遅い。力が入らない方で踏み切る羽目になった。
そんな個々の事情には構わず、ヨーイ!、ピー(ドンではない。電子音)と冷たくスタートの合図が鳴る。どうしようもない。よろばいながら前方へ飛び出したつもりだった。
ところが踏み切りが甘い。いつもなら頭からスポッと水中へ入るはずが、胸をしたたかな打ってしまった。上半身に衝撃が走る。まるで母艦に着艦するジェットのようだった。水中で思わずウッと唸った。一瞬頭が白くなり、あとはもう無我夢中。手の平はこう返し、腕はこんな具合に、ピッチを上げ大きく掻き、左側の泳者より先に出ろ、なんて馬鹿なことを考えて挑んだはずだったが、一瞬の内に消えて、ゴールまでただもう無我夢中で・・・・。
スタートに失敗した。それで許される水中での一掻き一蹴りが一瞬、二掻き一蹴りになったらしい。後でそうコーチに言われた。厳密に言えば泳法違反。審判がしっかり見ていれば失格。でも余りのお粗末さに見逃してくれたか。実際、泳法違反は年配者に多いとコーチは語る。
タイムは我がチームの三つ上の先輩よりも遅い。情けなさが沸き上がった。
写真中に小生はいない。カメラを構えているのが自分だから・・・・・。
終わって地元に帰り砂払の席へ。来年はこの席だけ出ると発言したら、そりゃ駄目だ、とにかく競技に出ることが大事なんだとさとされた。では行っても良いが、アッププールでの演習だけにとどめたいと云ったら、ただのジョークと受け取られてしまった。本気だったんだが・・・・・。
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