教育勅語には次のようなことが書かれている。
1.孝行 親に孝養を尽くしなさい
2.友愛 兄妹・姉妹は仲良くね
3.夫婦の和 夫婦は仲睦まじく
4.朋友の信 友達は互いに信じ合おう
5.謙遜 常に慎み深く奢ることのないよう
6.博愛 全ての人々を広く愛し
7.修学修業 勉学に励み職業に精進し
8.知能啓発 知能を養い才能を切り開き
9.徳器成就 徳を養い人格を磨いて
10. 公益成務 進んで公益を広め世のために働き
11. 遵法 国の定めた法律を重視し遵守しましょう
12. 義勇奉公 もし非常事態になったなら、正義と勇気の心をもって公の為に尽くしましょう
そして、以上を以て国運がいつまでも続くよう国民は扶け合いましょう、と結語している。
これのどこがいけないのか。面白いことに教育勅語に反対する人々も、大方はその内容が怪しからんとしているわけではないらしい。天皇が命令するというような形式的な部分が怪しからんと云うのだ。
原文は確かに権威ある者が高みから国民に向かって、我に尽くせよと命令調である。でもそれは当時の国民に布達する際の一般的なものの言い方で、そう捉えれば何もそうワメくことでもあるまい。それよりこの程度のことでいきり立つ心情こそ哀れに思える。
戦後、アメリカが日本に課した自虐感の押しつけは罪深い。それを今に至ってされるがままではあまりにも情けない。