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武蔵野・房総、在りし日の面影

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千葉在住のパステル画家、静遙さんの絵画展が富浦のびわ倶楽部であった。
今年はもう終わったが、毎年暮れから正月、恒例になっている。これまで何年になるか。
この人の自然観には常々感じるものがある。相通ずると云っても良い。
作品は実際に画家が歩いては、今これを残さなければと思いを込めて描いた郷愁あふれるシーンばかり。
そこには在りし日の風景が懐かしげに切り取られている。
始まりは都内からやがて武蔵野に移り、奥多摩から埼玉まで足を延ばしたものの、
昔風の田園風景は高度成長と共にどんどん消えていく。
画家はこの一枚、「土橋」を描いて武蔵野に対象を求めることを諦める。
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やがて房総に対象を求め我がマチにも一時居住。
湊町の銭湯「梅の湯」を知っている数少ない一人でもある。
一時家族ぐるみの付き合いに。とはいえ絵だけでは生活が成り立たない。
やむなく千葉市に移りタクシー稼業で生活を支える。
その旁ら銚子から館山まで残すべき懐かしき風景を求めては描いてきた。
画家が描く絵は悉くボクの知っている風景ばかり。
切り取った風景がある種ボクの生活圏や歴史でもある。
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それだけにどの絵を見ても懐かしさに胸を打たれる。
郷愁の一言だ。
「東京まれの田舎育ち」というのがボクの口癖。
それもこれもそんな環境で育ってきたからだ。


by natsuman | 2017-01-10 09:37 | 自然環境 | Trackback | Comments(0)  

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