嵐中の月下美人 8/17
こういうとき、はじめは東風、次に北風、過ぎれば南西風と風向きが変わる。
そんなことは自明の理だが、それが理解できない方が結構いるのに驚かされる。
大学時代、海洋学はもちろん海洋気象学も学んだ。何れも成績はまことに宜しかったはず。
そして一年中、海に出てはそれらの実践に励んだ。
気象予報はまず観天望気から始まる。
そこに多数の気象データが加われば加わるほど予報がしやすくなる。
今、日本中、陸上は膨大な気象ロボットからデータが送られてくる。海上は船舶からだ。
それら膨大なデータをコンピューターにかけて解析し、気象変化のパターンを見いだす。
さらにそれを高速コンピューターにかけて予報に持って行く。
予報に欠かせない雲の動きはレーダーで掴む。
今やコンピューターなしの天気予報は考えられない。
しかし、テレビでの予報解説は気に入らない。
解説者が気象データオンリーだからである。
つまり、部屋の中で天気を予想し、予報しているからだ。
開設する前に一度、外へ出て空を仰いでこい、と云いたい。
久方ぶりの台風に、庭の月下美人が昨日一輪、今日一輪と震えていた。
by natsuman | 2016-08-17 08:53 | 農耕園芸 | Trackback | Comments(0)