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高裁判決 12/17

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注目の夫婦別姓、女性の再婚禁止期間の設定について最高裁の判決が下った。
 ずらりと並んだ裁判官。中央の寺田裁判長の厳めしい顔がなにやら木造彫刻のよう。時折瞬く目が不思議な感じがした、というようなそんなレベルの男の以下ひとりごちである。
 夫婦別姓問題は判決に同感。いやそうでなければならない。姓をどうするかは個人の権利との訴えは、それだけならまことそうあるべきとは思うものの、もう一方の国家を形作る大事な基本枠と比べればあまりにも事が違いすぎる。
 裁判所の象徴は和洋問わず天秤だ。左右均等にある天秤棒の長さが今回はあまりに違いすぎた感がある。合憲の側の棒の方が長かったか重かったか、ここはどうやら老骨と同じ考えが働いたようだ。
 訴えはどうも個人的事情や利益中心のように思える。例え時代が変わった今日の日本ではあっても、国と国民のアイディンティーを長らく形作ってきた根源、則ち「夫婦は同姓とする」を崩すわけにいかないだろう。
 ここは事情ある国民に対しては少し道を開き、選択の余地を空けることで何とかなるだろうと思う。個人の権利は尊重しなければならない。だがそれでもって国の形を壊すわけにはいかないし、多少の不便さは致し方ない。
 もっともこれは少々危険な考え方でもある。個人の権利は国の犠牲になるのもやむを得ないとしたら、またあの時代が来るかと先が怖い。
 一方、女性の再婚禁止区間設定問題は明らかに男女の性差別だ。こちらは男女の権利の平等に対して違憲であるとしたが100日の区間設定はやむを得ないとのこと。
 そんなややこしいことよりは、いっそのこと、男にも再婚禁止区間を設けよ、それでもって男女間の性差別は解消だ!とでもやったら愉快だった。
 だったらこりゃ名判決ですよ。迷は名に通ずるって云いますからね!
 

by natsuman | 2015-12-17 09:55 | 時事世論 | Trackback | Comments(0)  

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