スラグを撃て 6/28

 猟友会のスラグ射撃研修会に出た。
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 思えばついこの間まで、当地の狩猟は専らキジ・ヤマドリなど鳥撃ちだった。数ある狩猟地の中、千葉県はカモを代表する水鳥猟かヤマドリ猟が主体で、大型獣猟は話題にもならなかった。
 千葉県は長らくシカを保護した。それが増えすぎた。山野で見かけることはあっても撃てば違反。一方イノシシは雄と雌がいるから増えないこともないだろう、というような生息数も微々たる状況だった。つまりは獣を狙う猟者はいなかった。いたとしてもそれは北海道や他県へ出猟する人たち。
 鳥撃ち用の銃の弾丸は小粒の散弾だ。四つ足向きでない。散弾で鳥は撃ててもシシだのシカには役立たない。県はライフル銃を禁止。鳥撃ちにライフルは必要ないし、つまりは四つ足なんて誰も対象にしなかった。
 ところが増えたシカで被害が出る。しぶしぶ県は駆除名目で銃猟を許可。またシシがなぜか急激に増えだして、猟友会は専ら獣対策に頭を悩ます。何てことはない、それまでの鳥撃ちがにわか仕立ての獣猟者に。その彼らは獣猟射撃の経験が不足する。獣猟のノウハウがない。
 まして冬でも葉の茂る房州では獲物はとかく藪に隠れ発見が難しい。ついあってはならない事故が起きる。狩猟者の獣猟への不慣れが原因と云ってもいい。困ったことだ。
 事故の原因の一つに大粒散弾の使用がある。聞けば皆さん殆どが一度に鉛弾が9個飛び出す実包を使っている。9粒という。激しく動き見え隠れする獲物を見ると、数が多い方が当たるだろうというのだ。
 その気持ち分からないではない。が大粒散弾はもし岩や竹に当たりあらぬ方向へ跳ねると、いわゆる跳弾と云って大変危険である。
 獣猟では数に頼るという発想がそもそも間違い。一発必中の精神が必要なのだ。ともあれ大粒散弾、通称バックショットの使用はあまり薦められるものではない。大日本猟友会も一発玉のスラグ弾使用を推薦している。今回の研修会もその一環だ。
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by natsuman | 2015-06-29 09:22 | 射撃砲術 | Trackback | Comments(0)  

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