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年に一度の総ざらえ 5/3

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 年に一度、銃砲検査が日本中で行われる。例年は4月の初めだった。今年当地ではなぜか5月に入ってからとなった。
 家庭にある銃砲を一度全部チェックしようとするもの。昔風に言い換えれば全国一斉検地のようなものか。
 まずは銃砲が改変されていないか、次に保管状況や所持者の生活態度、酒乱ではないか、病気は、特に精神的な疾患はないか、家庭内のいざこざはないか、近所との付き合いは、借金は、妙な連中と関係は、使用目的にあった使い方がされているか等々、書き切れないほどに細かく調べがある。
 個人情報もへったくれもない。所持者は思想信条までも調べられかねない気分になる。受ける側としては愉快ではない。許可を取り上げられては適わないし、唯々諾々従わざるを得ないのも面白くない。
 もし厳重な所持許可の関門をかいくぐって犯罪者が銃砲を所持出来ても、一年も経たないうちにこの検査で化けの皮がはがれる、というようなことにもなる。
 実際、銃砲を所持するのは大変。銃所持許可証が個人証明書として最も強力と云われるゆえんでもある。つまりは陰に知る人ぞ知る努力が強いられている、というわけだ。
 でもこの検査で銃器の安全管理はかなり高まったはずだ。一年に一回とはいえ、毎年やっていればかなりの強度になる。つまりいい加減な気分ではどんどん排除されてゆく。
 銃器事故は一度起こるとそら見たかとばかり報道が騒ぐが、銃器全体数からする事故発生率はそう大きなものではない。いや交通事故などにに比べれば極めて低いと言える。
 一斉検査の効果は大きい。これさえ続ければ厳しい現行法律体制をもう少し緩和してもいいのではとさえ思うほどである。
 第一、法律があるために銃砲管理事務に振り回されている警察官が気の毒だ。あれは事務屋の仕事だ。警察官はもっと警察官らしい本来の仕事をすべきと思うが・・・・。

by natsuman | 2015-05-03 10:38 | 射撃砲術 | Trackback | Comments(0)  

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