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倫理の問題か 4/25 

 城山のツツジがあちこち咲いている。フジも満開だ。
 そんな陽気に誘われて、しばらく見なかった顔が一人、二人と見えるようになった。やあやあしばらく!元気だった?と明るい会話が飛び交う。啓蟄はとっくの昔だが、人間は今頃が這い出てくる時期らしい。
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 明日は市会議員選挙。候補者がラジオ体操の場に複数上がってきた。市長も投票率を上げるようにと声援する。
 一方、ボクはあれを何とかしてくれと市長に候補者に詰め寄る。
 眼下の港、物揚場に山積みされている廃棄土砂の山。港口では次々と土砂運搬船が入港しようと続いている。
 房州の山が主に砂質であることを良いことに、都会での工事現場の埋め戻しように最適な山砂を散々に掘り尽くして残った、その跡地の利用に都会の何が含まれているかよく分からぬ廃棄土砂が運び込まれ、あとこちに人工的な地形を造成している。
 廃棄場はみな山の奥。市民の目には行き交うダンプしか映らない。緑が壊され、いずれは土砂が海にまで流れて青い海を汚そうとしている。困ったことだ。
 がそれで飯を食ってる輩がいる。表だって反対しない。それどころかこれも立派な産業だと巻き返す始末。郷土を破壊して喰ってるその姿は、まるで自分の足を食ってるタコのようだ。
 その残土が運び込まれている西岬地区は北海道なら知床半島にも当たる千葉県の景勝地。世界遺産ではないがそれに類する土地。その谷間に廃土を運び込むとは・・・・。
 ここまでくると後はもう倫理観の問題と云うことになる。市長はそれは止められないの一点張り。難しいけれど何とかしなくてはいけませんねくらい云えないのか。あんたも土砂藩有業者擁護派なのかと腹ただしい。候補者も知ってかしらいでかそういった問題に力を入れたがらない。
 だがボクらは毎日、港に運び入れられている土砂の山を見せられている。あれが観光地を標榜する海辺の町のシンボルであるはずもないのに・・・・・。

by natsuman | 2015-04-25 09:40 | 自然環境 | Trackback | Comments(0)  

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