下品なカメラ 2/28
かって短いスカートは幼児か童女と決まっていた。それを可愛いいと云うのは=幼さの意味である。つまり短いスカートは幼さの現れであった。それを知らずしてか喜んでる女子高生はガキと呼ばれて仕方あるまい。
女性のスカート元々は長かった。それを身にまとう女性にはいかにも女らしい優雅な美しさがあった。ドレスと称する衣装の不可欠な要素だ。
そこまで戻せとは云わない。がスカートが美しくあるためにはある種の優雅さが、例え名残であってもなければならないと思う。短いスカートではそれを欠く。
昔、スカートは短ければ短いほど良いと言ったお方があった。それを真に受けてか、超ミニで客を喜ばそうなんて発想が今もある。がそこにはある種の女性蔑視が潜んでいる。
喜ぶのはファインダーで堂々と覗けるカメラマンか、スケベな客を獲得して成績を上げようとするスタッフ、そして鼻の下を伸ばした御仁くらいだろう。
スカートの丈はせめて椅子に腰掛けても膝が隠れる程度が宜しいというものだ。その点、今どきの女子アナは気の毒だ。長い脚きれいな脚とそれを自慢出来る持ち主ならいざ知らず、ましてや若くなければ迷惑この上ない。だがどこの局も無理無理短いスカートを強要しているように見える。
TVニュース画面のテーブルに着いているアナを映し出すカメラのスタート位置が妙に低い。テーブルの下のしっかり合わせた膝の奥をのぞき込むような低位置からパンするカメラ。いかにも何かを期待している風である。カメラマンの心根の卑しさを感じてしまう。品位がないのだ。
ゲスト番組にもある。ミニスカの女性を高い所、低いシートに座らせて、当の本人が盛んに膝頭を気にしたり、不用意な姿をさらけ出したりする様子を映し出す。気の毒に思うことさえある。
カメラは何も語らない。がその動きはそれを操作する人の何を想っているかを語る。なぜそんな低い位置からカメラを回すのか。ディレクターよカメラマンよ、スカートの中を覗くような品性の無いカメラワークはやめてくれ。
盗撮もこれと根は同じ。やたら下から撮りたがるカメラマン、オレは盗撮予備軍だと云ってるようなものじゃないか。
(画像は敢えてなし。そういう趣味がありませんので)
by natsuman | 2015-02-28 10:36 | 時事世論 | Trackback | Comments(1)