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関宿城砲術演武    10月29日

関宿城砲術演武    10月29日_d0013739_2123139.jpg 今日の天気予報の悪いこと。関東一円みな雨のち曇り。晴れマークは何処にもない。そうだよなあ、毎年この10月29日頃は前線通過で殆ど雨模様と決まっている。大分前までは11月1日が狩猟解禁で、毎年この日を待ちわびていたからよく覚えている。にもかかわらず今朝3時半起きで用意をし、我が家を4時半に出発した。真っ暗である。
 10月の最終土曜日、今年は10月29日、関宿城フェスティバルがあって、ここに砲術演武者の一人として駆け付けなければならない。昨年までは関宿町のイベント、城祭りであったが、今年野田市に合併してフェスティバルと名称も変わったらしい。
 だがあいにくと朝から曇りがち、千葉市では雨になり、柏では濃霧となってさい先はまことに不安。集まる仲間もみんな携帯で「やるのかよー」といいつつ渋々集合。ところが昨年の雨と寒さの天候とはうって変わって晴れはしないものの暑くなく寒くなくの上々の天候。
 利根川が銚子方面に流れ、一方は東京湾へと流れるその境目。千葉県とはいえ茨城県と埼玉県に挟まれた細長い地域。その先端に関宿城を模した博物館が建っている。周囲は土手と河川敷。広々としている。ここに店が広がり屋台が軒を並べ、毎年これでもかと多種な催しが開催される。その一部に博物館の肝いりで砲術演武がある。
関宿城砲術演武    10月29日_d0013739_2057752.jpg

 ここの演武の特色は、とにかく出来るだけ大きな鉄砲を撃つと云うこと。全国各地、普通は何処でも足軽鉄砲の2匁かせいぜい大きくても4匁止まりだが、我らは中島流炮術のグループでもあり、基本は少なくとも10匁筒で侍大将級の持ち物で行うのが常である。その上ここでは礼射に始まって、短筒、10匁、さらに30匁、50匁、100匁という大筒で演武を披露している。
 今日はお天気の変遷が影響してか、不発がいくつか発生して必ずしも大成功とは云えなかったが観客のやんやの喝采を受けて大盛会であった。終わった途端に観客が帰りを急ぐのは少々他の催し物の皆さんには申し訳ない気もした。つまり皆さん砲術演武を見に来ているということらしい。ただ場所が広いところ故、折角の演武も砲声が周囲に吸収されて音響効果は今ひとつなのはまことに残念。砲術演武の迫力は、やはりその轟音のすごさと白煙のスペクタクルにあるからである。
関宿城砲術演武    10月29日_d0013739_20584648.jpg 天候が我らに与してくれたか無事盛会裏に終わりとりあえずホッとする。好きでやっているとはいえ見に来てくれるお客さんに満足してもらえればこれに越したことはない。もしかしたら今日の日本の有り様を決めたかもしれない文化の一つとして鉄砲技術の歴史を思い起こしてくれればさらにやり甲斐あるというもの。銀爺の活動の奇妙な一面でありました。

by natsuman | 2005-10-29 21:02 | 祭礼行事 | Trackback | Comments(0)  

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