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艦載26呎ホエールボート 4/9

 ない、ない、とにかく無い。ボクの探し方が悪いのか、一向におおうコレだという画像にぶち当たらない。
艦載26呎ホエールボート 4/9_d0013739_1035267.jpg
 モーターホエールボート。今でも各国海軍が現に使っているはずのものなのに。日本では海自が内火艇と称して似たようなのものがあり、構造や一般配置、使い方、みな同じ。もっともカタカナ語のものは船体が丸型、つまりホエールボートはラウンドボトム。対して海自のはチャインボートと見た目には大きな違いがある。
 どちらも救命艇にエンジンをつけたようなオープンボート。艤装はシンプル。海自では内火艇と呼ぶ。しかし米軍のはどう呼ぶのか。正式には26フィートホエールボートというらしいとの記事もある。
 どちらも普段は艦に搭載されている。錨泊した際の乗組員の上陸時、送り迎えなどに使用される。小さいが故に海面への降下が容易だから、何かにつけて作業に駆り出されることも多い。
 一般配置は大きく分けて前後三区画。最前部にオープンなボックス式の座席シートが設けられ、波しぶきから保護するために帆布張りのオーニングが前方に掛けられることもある。少々不細工だがある種このボートの特徴でもある。
 中央部にはエンジンボックスと、その後部は機関員用のウエルボックスになっている。 もちろん最先端と最後部はホエールボートタイプに尖っているから三角型のデッキで、船首部にバウメンが一人、ボートフックを手に仁王立ちし、後部には操気機係りが一名、船尾デッキには若い尉官が付いてチラー(舵柄)を手に、舵と操艇の指揮をとる。
 この種のボートの操作やクルーの動作の確かさは、ある種その艦の訓練の成果を対外的に見せる場となるから、任官ほやほやの若い少尉などは大いに張り切る時でもある。艦長の送り迎えになれば尚更である。
 この小舟、どこの国も量産品である。艤装品もその国なりにみな同じ。違うのは母艦の艦名だけ。なお軍艦旗の掲揚は軍艦の意味である。軍艦旗、どこの国も国旗とは別に軍艦旗がある。それを掲げていれば小船といえども扱いは軍艦である。敬意を持って当たらなければならない。
 結局、探し当てた米海軍のモーターホエールボートの画像は借用したものしかなかった。どなたかご提供頂ける方があったらご協力をお願いします。

by natsuman | 2014-04-09 10:06 | ふねの舘 | Trackback | Comments(0)  

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