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横に広がる街が好い 7/12

 歳をとると見上げるのは首が疲れてしんどい。高い建物はミラノやフィレンツエでうんざりした。
 ゴシック建築は権力と宗教の象徴だし、収奪された冨の象徴でもある。スカイツリーも商業とは云えある種のひけらかしが基本にありどうも好きになれない。
 街並みは高く聳えるより広く横へ広がる方が心地良い。地方へ行くとことさらそれを感じる。ましてやそこに路面電車が走っていればさらにいい。
 千葉県には路面電車がない。千葉市はモノレールを選択した。だがあれは街の品格を下げた。張り巡らされた道路を覆う構造物は行き交う人々の頭を押さえ、何やら息苦しい。路面電車にしなかったのは間違いだった。
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 明治の頃の銀座はこんなだった。右の角が当時の朝野新聞。今の服部時計店の所だろうか。
 田舎住まいのボクは今銀座へ行っても何一つ感慨が湧かない。人の多さと喧噪さが都会を嫌う原因だが、上へ上へと延びたがために過密さばかりが目立ってうっとうしさを感じる街並みにもある。でもこんな銀座だったぜひ行ってみたい。

by natsuman | 2012-07-12 09:54 | Trackback | Comments(0)  

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