常陸秋蕎麦 1月14日
おおこれはいいや、明日早速行くか、と思ったが、その時はそれで終わり。でも常陸秋蕎麦の文字は頭の中にしっかり刻み込まれた。常陸太田市辺りがその中心地であるとも。
そういえば以前、仲間と金砂郷の蕎麦を賞味したことがある。そば工房と言ったか。そうだあの辺りだと見当を付けてネットで種々調べ、ここぞという店の目途をつける。
途中、水戸市内にも沢山店があることも分かった。ならばまずはそこで賞味するかと、筑波山へ泊まった翌日、そっちへ廻った。
1軒目は直ぐ分かった。水戸IC近くの長屋門さん。その日第1号の客だった。滅法細い麺は良くまここまで細く切れるものと感心する。なかなか宜しい。ただ蕎麦つゆに今ひとつの感があった。まあ好みの違いかも。
そのあとも見当を付けておこうかと何軒か探し回ったがさっぱり分からない。この辺だろうとウロウロするが見つからない。予めプリントしておいた地図とナビを頼ってもこの有様。大体が街中の好きもののそば屋さんというのはチェーン店ではないし大きな構えの店でもない。
来て驚いた。イヤーなんでこんな所に。それもヨーロッパの農家風な茅葺きの大きな建物。ひっそりとしている。
よく見れば何と月・木は休業で今日はその木曜日。ウーン残念。良く見ると営業時間が日に3時間しかない。日に何食と決めてもあるらしい。これはかなりこだわりの蕎麦屋だろう。
でも休みでは仕方がない、場所は分かったしここは次の機会に、と少し先で蕎麦の旗が出ている。ドライブイン風の龍亭さん。じゃここで我慢するかと飛び込み一枚頼んだ。
しっかりした歯ごたえ、蕎麦の香り、悪くない。我が土地ならこれで結構な評判が出そう。だが如何せんここもつゆにもう一工夫欲しい。
歳古りて胃袋は段々収縮気味だ。なのに日に蕎麦を2回も頂くとさすがに腹がきつい。食後の運動にと近くの東金砂神社までお参りすることにした。
人っ子一人居ない。寂しいくらいに森閑としている。次から次へと現れる階段を延々と登って、正に登拝であった。神社なのに鐘撞き堂がある。如何にも人待ち顔で撞木の紐が下がっていたので一突き。にわかに鐘の音が殷々と金砂の山の静かな空気を揺さぶった。
by natsuman | 2012-01-14 10:47 | 美味佳肴 | Trackback | Comments(0)