海辺の文化・萬祝 7月24日
そこで急に思い出して鈴木紙屋さんへ出掛けた。朝のラジオ体操のメンバーで今年80歳を超えた鈴木さんに会いに。日曜日だけ店番をしているとのことで、お配りしたいというものを頂戴に上がったのである。
どうぞといって差し出されたのは、立派なA4版130数頁の資料集。房州名物「萬祝」の見本集・鈴木庸一編である。なぜという質問に、内は昔、染物屋だったんだよとはご本人の鈴木庸一さん。副題に御誂模様御好次第とある。こういう見本帳で注文を請けたのだろう。今年米寿の祝いに皆さんご希望の方におわけしているという。
こういうものは普通、博物館で販売されるもので一冊2千数百円はする代物。これほど立派なものを頂戴できるとは思わなかったが、ご厚意に甘えてありがたく頂戴してきた。
萬祝は安房博物館でも時折、展示することがある。今では古い漁師の習俗と歴史の彼方に置かれてしまっている。大体が漁師の大漁振る舞いなどはこのところ何年も聞いたことがないし。でもこれも立派な海辺の文化。たかが漁師のなどといってはいけない。銀爺も機会があれば一枚欲しいとかねがね思っているが、なかなか実現しない。
午後は孫一連隊がやってきて銀爺の生活をすっかりかき回される。疲れた。
by natsuman | 2005-07-24 21:53 | Trackback | Comments(0)