賞味期限切れ
世界選手権大会出場などと大げさな表現も内実を知ればさほどのことかと疑問もある。しかも5年も前の古い話だ。
フランスはボルドーへ行ったのは事実らしいが、結果5位というのも要はメダルに届かなかったということ。他人に言うほどのことでもない。
しかし、欧米にはこういう世界、つまり前装銃射撃というスポーツが根付き、歴史的な文化となっている、ということは見て来れただろう。
片や日本の古式砲術も世界的に珍しい歴史文化として注目されていて、国威発揚にこれほどふさわしいものはない。何しろ白人国以外でこういう文化があるのは日本だけだから。
もう一つの国際射撃大会、日本人の知らない隠れたオリンピックである。(註:通常のオリンピック射撃は現代式の元込め銃を使う。前装銃射撃は先ごめ式の古い型式の銃を使う。言い換えれば古式銃射撃のこと)
戦後しばらくしてから、明治期に省みられなくなった伝統の古武道、古式砲術再興の動きが高まり、新たに全国組織が生まれた。だが今なおこの世界の理解者は多くない。全国的に見れば千葉県は多い方だが、それでも県南ではたった1人らしい。
それだけに妙なことをやっていると面白半分に見らるのも無理はない。だがこの男、どう見てもとうに予備役の歳。当分は会う人ごとに精々「あれは賞味期限切れでしてね」とこれ弁解に努めなければならないだろう。
World Championshipと銘打った背票はどうやら出場した証しのつもりらしい。
by natsuman | 2011-02-27 08:55 | Trackback | Comments(4)
館山城も引き立ちます。(^_^)b
コメントありがとうございました。