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君はクロマグロを食べたか   3月18日

 クロマグロを絶滅希少種として海外取引を禁じる提案がワシントン条約に出されている。世のマグロファンはこれを聞いて心配してるらしい。クロマグロが食べられなくなると。だがボクは全然心配していない。
 なぜか。事は簡単。ボクはそんな高級なもの食べないから。
 寿司は大好物だが、まずマグロという派ではない。貝やイカなど軟体動物の方が好みである。トロは確かに美味しいから、たまには食べるが、それがクロマグロなんて事はまずない。精々良くてインドマグロとかミナミマグロで、回転寿司では多分、殆どがバチだろう。
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 クロマグロは我々庶民が口に出来る魚ではない。ましてや地中海から生のまま飛行機で運ばれてくるようなものは、青森県大間の沿岸のマグロと同じで、庶民の台所はもちろん大衆的な寿司屋にも届かない代物。輸入されなくなってもボクの生活には何の影響もない。
 ただマグロを絶滅危惧種に指定するというのはやはり少しやりすぎ。パンダやトキとはあまりにレベルが違いすぎる。絶滅寸前とはあまりにオーバーだ。
 それもこれも、日本人が高く買うものだから、少々漁獲強度が増し、それが目立ちすぎた、ということだろう。いかに合理的に大量の稚魚を捕獲できるかが問われた結果、大型の巻き網でごそっと一網打尽にする漁法が、あまりに目立ってきたので少し心配になった、というようなところかな。
 とはいえ、これがきっかけとなって魚のような大量に棲息する生物に次々と行きすぎた保護の網を被せていくことになるとこれは大問題だ。
 魚食がいくら国際的になってきたとはいえ、所詮肉食系の白人種や新参の魚食民にとっては珍しい食品の域を出ず、無ければ食べないで済むものの、それに頼る魚食民族には大事である。魚をパンダやトキと同じように見る姿勢こそ環境保護論者の偏見と云わずばなるまい。
 魚は保護し、代わりにこれを喰え、買え、自国産の農産物を押しつける大国のエゴがその裏にありそうな気もする。

by natsuman | 2010-03-18 09:44 | 美味佳肴 | Trackback | Comments(0)  

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